民医連新聞

2018年7月3日

戦争に反対し憲法活かす ひとりの人間として 全日本民医連反核平和委員長 名嘉共道さんに聞く

 「民医連綱領」は、「人類の生命と健康を破壊する一切の戦争政策に反対し、核兵器をなくし、平和と環境を守ります」とうたっています。医療や福祉にかかわる者として、民医連職員として、またひとりの人間として、平和の活動にどうとりくむのか。全日本民医連反核平和委員長の名嘉共道(なかともみち)さんに聞きました。(丸山聡子記者)

 民医連は、先の戦争の反省に立ち、命を守る医療・福祉従事者として人間の心身を破壊する戦争行為に反対する姿勢を貫いてきました。同時に、戦争につながる動きに抵抗し平和の活動に参加することは、人間として当たり前のことだと意識してほしいと思います。

身近なところから憲法を

 四三回総会のスローガンの一つ目は「憲法を守り、生かす国民的運動に参加し、人権、民主主義が輝く平和な未来を切り拓こう」です。安倍政権は任期中の九条改憲を掲げています。しかし改憲以前に、日本社会で憲法の精神は活かされているでしょうか? 九条があるのに「戦争できる国」に道を開き、二五条があるのに全ての人に「健康で文化的な最低限度の生活」は保障されず、憲法は活かされていません。身近なところで「憲法を活かす」ことを意識してみてください。それが平和憲法を守ることにもつながります。
 前期の平和アクションプランに「つながろう」とあります。長年平和活動にとりくんできた豊かな経験をもとに地域の平和団体とつながり、平和活動を引っ張る存在になろうと呼びかけたい。
 沖縄の新基地建設に反対するたたかいに連帯するとともに、日米安保体制について学んでほしいと思います。一一月の沖縄県知事選挙では、再び「新基地建設は許さない」知事の実現が重要です。
 米軍基地の問題は日米安保条約のもと全国に広がっています。山口県の米軍岩国基地は東アジア最大に増強され、騒音被害は広島にも及んでいます。東京・横田基地配備のオスプレイは沖縄で訓練し、奄美大島に不時着しています。全国に広がる基地被害と、基地が存在する背景を学びましょう。

被爆国の医療団体として

 民医連は被ばく医療を重視し、被爆者とともに歩んできました。昨年は国連で核兵器禁止条約が採択され、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)がノーベル賞を受賞。世界は「核兵器廃絶」に向け大きな一歩を踏み出しました。核兵器が存在する限り平和は脅かされます。核兵器廃絶の世界の流れをよく学んでください。
 民医連は、平和を掲げる医療の専門家集団として、原爆による健康被害や戦争PTSDなど、戦争による健康被害を科学的に明らかにしてきました。専門職としてのとりくみを重視しながら、今を生きる国民のひとりとして、平和活動にとりくみましょう。

* * *

 一一月に行われる沖縄県知事選挙に、全国からの支援を呼びかけます。期間は九月一日~一一月一八日まで。具体的には、①学習月間、②人的支援、③カンパ活動、④現地への激励、⑤地元での宣伝行動等のとりくみ、等です。

核兵器は廃絶を

各地で平和行進

足を運んで学ぶ

 五月に出発した国民平和行進は、全国一一コースで全ての都道府県を回って「核兵器の廃絶」を訴え、被爆地の広島・長崎をめざします。沖縄県では六月四~一〇日の七日間、四人の民医連職員が県内通し行進者となり、約九一㌔の道のりを歩きました。
 通し行進をしたのは沖縄協同病院ME室の川満(かわみつ)研一さん(団長)、同・幸地(こうち)雄矢さん、同院・リハビリ室の湧川朝矢さん、中部協同病院・リハビリ室の金城一平さん。ME室の二人に話を聞きました。
 ともに沖縄生まれですが、「沖縄戦の激戦地のこと、米軍による事件のことなど、知らないことが多かった」と口をそろえます。印象的だったのは、長年平和活動にとりくんできた先輩たちが一生懸命話そうとしてくれたこと。数年前まで、ひめゆり部隊の生き残りの人がいつも平和行進を見送ってくれたことなどを聞き、「たくさんの人の平和への思いを痛感した。現地に足を運ばないと分からないことがある。命を守る医療従事者として、自ら学んでいきたい」と話していました。

平和への重みのせ

 【三重発】みえ医療福祉生協・四日市地域では、今年の平和行進に県連の平和活動交流集会で作成したデコレーションを持って参加しました。患者さんや利用者さんが折った折り鶴で「PEACE」の文字を描いたものです。
 デコレーション自体はそんなに重くないのですが、皆さんから寄せられた平和への願いはとても重いと感じます。四日市市内を二日間かけ、のべ三〇人の職員がデコレーションとともに元気に行進しました。(桐山拓人、事務)

(民医連新聞 第1671号 2018年7月2日)

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