民医連新聞

2018年8月7日

激動の半年間を確信に「2つの柱」の実践広げよう 評議員会のポイント 岸本事務局長に聞く

 全日本民医連は八月一八~一九日、東京都内で第四三期第一回評議員会を開きます。全日本民医連理事会は方針案を発表。そのポイントについて、岸本啓介事務局長に聞きました。

 第四三回定期総会から半年が過ぎようとしています。総会では、憲法を守り抜くこと、「2つの柱」で民医連の好循環を生み出すこと、医師問題を打ち出しました。評議員会で、総会方針の実践をさらに前にすすめていきたいと思います。

■命と人権守る運動を

 民医連はこの間、憲法学習に力を入れてきました。改憲を掲げる安倍政権に対し、「憲法九条を守る」ことを掲げ、学び、「安倍九条改憲NO! 三〇〇〇万人署名」にとりくんできました。全国で一五〇〇万筆を超え、安倍政権は改憲の審議にすら入れていません。私たちの運動の成果だということを確信にしたいと思います。
 同時に、安倍政権は改憲をあきらめていないことを忘れてはなりません。私たちが手をゆるめれば必ず改憲の動きを強めます。何としても三〇〇〇万人署名をやりとげ、「憲法守れ」の声を広げましょう。
 安倍政権の“暴走”ぶりは目に余ります。データの改ざんが明らかになっても、過労死の遺族が異を唱えても「働き方改革」法を強行する、「賭博を合法化するのか」という質問に答えないまま、豪雨災害支援そっちのけでカジノ法を強行する。民主主義や国民目線はまったくありません。
 こうした安倍“暴走”政権に対抗する市民と野党の共闘はすすんでいます。今国会で、原発ゼロ基本法案や子どもの生活底上げ法案など、野党が共同で提案した法案は一〇を超えました。内閣不信任案を国民民主党も含む六野党・会派で出したことは画期的であり、今後につながるものです。
 また国際情勢も大きく動きました。核兵器禁止条約を批准した国は一三カ国となり、朝鮮半島情勢は平和に向けて歩み始めました。
 憲法九条を持つ日本は、平和外交でこそ国際貢献できるはずなのに、それと逆行する安倍政権は、世界からも孤立する極めて「危険」な政権です。世界の流れや市民と野党の共闘に確信を持ち、医療や介護の現場から、命や人権を守る運動を広げていきましょう。
 沖縄の翁長雄志県知事は新基地建設のための辺野古の埋め立て承認を撤回する手続きに入りました。
 今年一一月に行われる沖縄県知事選で「新基地建設NO」の県政を継続させることが決定的に重要です。

■共同の力を発揮して

 第二章以降は、総会からの折り返し点になる第二回評議員会までの重点を書きました。「2つの柱」の実践をさらに広げましょう。
 安倍政権は、さらなる負担増と給付減を「骨太方針二〇一八」で打ち出しました。お金がない人は排除するシステムを徹底しようとしています。危険なねらいを患者・利用者の立場から告発し、共同の力を発揮して運動を広げましょう。
 裁判が行われている優生保護法国家賠償請求訴訟について言及しました。旧優生保護法下で、病気や障害を理由に同意なく不妊手術を強制された問題です。医の倫理、患者の人権の視点から医療活動を見直し、議論を呼びかけています。

■多職種で医師養成を

 第三章は医師養成、医学生対策について。医師の流動化に直面している今、多職種と共同組織の人たちとの協働でこの課題にとりくもう、と提起しました。
 同時に、社会保障削減、格差と貧困のさらなる拡大のもとで、民医連内にとどまらず、医師とはどういう役割を担うのか、いっしょに議論していこうと呼びかけました。大いに議論してください。(丸山聡子記者)


第1の柱
 貧困と格差、超高齢社会に立ち向かう無差別・平等の医療・介護の実践
第2の柱
 安全、倫理、共同のいとなみを軸とした総合的な医療・介護の質の向上


第43期定期総会スローガン
○憲法をまもり生かす国民的運動に参加し、人権、民主主義が輝く平和な未来を切り拓こう
○社会保障の営利・市場化に反対し、共同組織とともに、住民本位の地方自治の発展、安心して住み続けられるまちづくりを進めよう
○「医療・介護活動の2つの柱」を旺盛に実践し、経営、職員の確保と育成、運動と好循環を創り出そう

(民医連新聞 第1673号 2018年8月6日)

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