医療・看護

2018年9月4日

民医連看護の継承発展を 看護専門学校が学術交流集会

 八月二~三日、山梨県甲州市で第二回民医連看護専門学校学術交流集会が開催され、専任教員や事務も含め、七九人が参加しました。
 今回の交流集会のテーマは、「憲法を守り命に寄り添う看護基礎教育の実践~民医連の看護教員として私たちにできること」。
 最初に元小学校教諭で都留文科大学非常勤講師の霜村三二さんが、「愛を語り、安心を結ぶ『らぶれたあ』」をテーマに講演を行いました。豊かな教育の実践で、教えること、学ぶこと、そして「教師としてのあり方」が鋭く問われる内容でした。
 二日目は最初に、基調報告が行われました。その後、①自己点検・自己評価「学生ととりくむ学校づくり」(東京・東葛看護専門学校)、②母性看護学における隣地実習の実際(北海道・勤医協札幌看護専門学校)③地域包括ケア時代に向けた在宅看護論実習の試み(大阪・泉州看護専門学校)の報告があり、学生自らが自分たちの抱える困難に向き合い、行動に移していく過程や、実習での工夫や学びの状況を共有し、交流しました。
 分科会は、①民医連看護学校として自主編成でとりくんでいる教育実践、②学生の主体性・自治を育てる教育実践、③学生の学ぶ権利を保障するための教育実践、④ともに育つ民主的職場づくりをテーマに、各看護学校のとりくみを報告、交流しました。
 最後に、福岡・健和看護学院副学院長の荒川優子さんから、「学生は、経済的な困難や発達上の困難など、多くの困難を抱えながら、懸命に学びを続けている」「困難に寄り添いながら、学生が民医連の看護を継承、発展させる看護職へ成長することを支援していくことが私たち民医連看護学校の教員に求められている役割、やりがいでもあると確信」と閉会のあいさつを行いました。
(全日本民医連職員育成部理事・宮川喜与美)

(民医連新聞 第1675号 2018年9月3日)

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