民医連新聞

2003年4月5日

新入職員のみなさんへ

全日本民医連会長 肥田泰(ひだゆたか)

 入職おめでとうございます。

 みなさんが入職された医療・福祉の事業所では、全日本民医連35回総会で決めた「全日本民医連の医療・福 祉宣言」にもとづき、また事業所ごとにつくった「医療・福祉宣言」をもって「わたしたちはこのような医療・福祉を実現したい」と地域にむけて発信し、全職 員が、がんばっています。

 国際法にも国連憲章にも反して、アメリカが起こしたイラク戦争で、罪もない子どもたち、市民が傷ついています。世界中で反対の声が高まっています。

 民医連は創設時から、いのち・健康・社会保障と相容れない戦争に反対し、平和のために活動してきました。

 日本の医療・福祉は重大な局面に立たされています。

 一つは、患者負担増でお金がなければ医療も福祉のサービスも受けられない状況が全国に広がっていること、 二つには、診療報酬・介護報酬の切り下げで事業所の経営が悪化していることです。このままでは、世界的にも優れていると言われてきた「いつでも、どこで も、誰もが安心できる良い医療・福祉」制度が崩壊させられてしまいます。

 民医連は、共同組織の人たちや住民、社会保障推進協議会に参加している諸団体・個人といっしょに、平和のもとで健康で「安心して住みつづけられるまちづくり」のために活動しています。新入職員のみなさんも学習しながらこの運動に加わってください。

 みなさんは、医療・福祉のプロとしての一歩を歩み始めました。利用者のみなさん、先輩の話に耳を傾け、着実に成長されるよう、期待しています。

(民医連新聞 第1305号 2003年4月5日)

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