民医連新聞

2003年5月5日

“3割負担”で宮城民医連が調査 「家計に影響大」70%

 四月一日実施された健保本人等の三割負担について、宮城民医連が患者への聞き取り調査を行いました。

shinbun_1307_02 聞き取り調査は、県連社保委員会が呼びかけ、四月一日から五日間、四病院(付属診療所含む)・五診療所・六調剤薬局で実施しました。今回の負担引き上げの対象になった健保や退職者国保の本人に用紙を配布し、職員が聞き取り。調査には四〇二人が回答しました。
 二日には、長町病院付属クリニックに東北放送の取材が入り、調査の様子をその日の夕方に放映。「受診抑制がすすみ病気が重症化する。政府が医療への財政支出を減らし、国民の社会保障充実の願いに背を向けている」などの藤原事務長の談話も放映されました。
 調査結果は、左のグラフに示すように、医療費負担が生活に大きな負担となっていることを示しました。
 聞き取り項目は、保険の種類/年齢/医療費が三割負担になるのを知っていたか/家計への影響/今回の値上げについて/保険料引上げは知っているか/医療費負担の値上げや医療制度全般についての意見など。
 「失業手当で暮らしている。医療費の値上げは生活にたいへん影響があります」「先月の定期検査で七〇〇〇円かかった。これからは一万円札でも足りない」 「賃金が三割カットされた。住宅ローンのボーナス払いをなくし月の支払いを増やした。その上医療費まで値上げなので大変」などの意見も寄せられました。

 (神馬 悟・宮城民医連)

(民医連新聞 第1307号 2003年5月5日)

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