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2019年8月6日

第25回参議院選挙 改憲勢力3分の2割れ 10の1人区で野党勝利

 7月21日、第25回参議院議員選挙が行われ、自民党と公明党の与党、改憲に積極的な日本維新の会は計81議席となり、非改選も含めた改憲勢力は、改憲発議に必要な3分の2(164議席)を割り、参議院での改憲発議は困難になりました。
 自民党は57議席、公明党は14議席を獲得し、与党で改選過半数(63議席)を上回ったものの、改選前の77議席には届きませんでした。
 32の1人区では、自民党が22議席、野党4党が擁立した野党統一候補が10議席を勝ち取りました。自民党は改選議席から9議席減らし、単独過半数を失いました。
 野党の獲得議席は、立憲民主党が改選9から倍近くの17。国民民主党は2減の6、共産は1減の7、社民は改選前と同じ1。維新は3増の10。
 また、れいわ新選組が2議席、NHKから国民を守る党が1議席を、それぞれ比例代表で得ました。政党要件を持たない諸派が比例議席を得たのは現行制度下で初めて。
 選挙区の投票率は48・80%で、過去最低だった1995年の44・52%に次ぐ低水準に。
 参院選の結果を受けて共同通信社が22、23日に実施した全国緊急電話世論調査では、安倍政権下での改憲に「反対」との回答は56・0%で、「賛成」の32・2%を上回りました。また10月に消費税率を10%に引き上げる政府方針には「反対」55・9%(選挙前55・6%)、「賛成」39・8%(同39・5%)で、参院選の前後で変化はほぼ見られませんでした。

(民医連新聞 第1697号 2019年8月5日)

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