民医連新聞

2019年11月5日

第14回全日本民医連 学術・運動交流集会 長野 立ち上がる当事者と結び 人権と憲法、平和まもる先頭に

 10月11日、全日本民医連は、第14回学術・運動交流集会を長野市のホクト文化ホールで開催し、全国から関係者含め、約1000人が参加しました。同集会は2年に1度、民医連の加盟事業所から、日々の医療・介護実践や社会保障、まちづくりにかかわる運動の経験、職員育成のとりくみなどを持ち寄り、交流するものです。今回は台風19号の接近で、1日目だけで繰り上げ終了し、2日目のテーマ別セッションは中止しました。(長野典右記者)

 オープニングは、NCH(長野中央病院)アンサンブル&清泉女学院短期大学吹奏楽サークルの演奏。歌詞の一部を長野県民医連バージョンに替え、披露された長野県歌「信濃の国」の合唱で会場は大きく盛り上がりました。
 集会実行委員会を代表して根岸京田実行委員長があいさつ。「参議院選挙の市民と野党の共闘で改憲勢力を3分の2以下にしたが、10月からの消費税増税、改憲の加速をしようとしているこんな時こそ憲法の理念を発展させるべき」と強調。「国のいう1億総活躍社会や、年金給付を遅らせるための健康寿命延伸ではなく、いのちを守り、安心して暮らせるためのまちづくり、HPH活動をすすめていくことが大切」と語りました。続いてあいさつした全日本民医連の藤末衛会長は、「日々の活動をすすめる医療と介護理念の発展、運動におけるより広範な共同の実現をさぐり可視化することを学んでほしい」と呼びかけ。「医療と介護活動をつらぬく倫理観はSDHの視点で発展させる必要がある。平和と社会保障運動の当事者性は、当事者が立ち上がり、広範な市民運動を結合して勝利すると歴史が示している。人権と平和のたたかいの教訓に学ぼう」と語りました。
 開催地・長野県民医連からは、県連会長の清水信明医師が、「長野には戦争政策と人権抑圧とたたかった歴史があり、参院選では、2回連続で野党と市民の共闘の候補者が勝利した」と紹介。「民医連運動を前進させる集会にしてほしい」とあいさつしました。
 韓国社会的医療機関連合会「社医連」の組織委員長、ソウル・グリーン病院内科医のペク・ジェジュンさん、ビデオメッセージで沖縄県知事の玉城デニーさんからあいさつがありました。また長野・特養あずみの里裁判の特別報告がありました。
 記念講演は、国際ジャーナリストの伊藤千尋さんが、「憲法が生きる社会をめざして~これから私たちが輝けるために」をテーマに行いました。
 初めての試みとして、17テーマの550演題すべてをポスターセッションで行いました。大塚未来さん(東京・千寿の郷・社会福祉士)は、記念講演について「憲法9条の理念の世界への広がりを、客観的につかむことができた」と語りました。「社会的困難事例への対応、貧困問題と解決のための社会的処方」のセッションに参加した牧稚子さん(大阪・耳原総合病院・SW)は、「困難事例と向き合い、奮闘している職員の姿がすばらしい。行政とつながることが大切」と話しました。
 次回の第15回は、2021年に香川県内で開催する予定です。

※中止となったテーマ別セッションの演者の寄稿論文は『民医連医療』2020年3月号に掲載予定。


メインテーマ

○医療・介護活動の2つの柱を実践し、民医連の新たな発展期を築こう
○いのちと人権を守る運動をさらに発展させ、誰もが安心して住み続けられるまちづくりをすすめよう
○憲法を生かし、平和で誰も置き去りにしない世界をつくっていこう

(民医連新聞 第1703号 2019年11月4日)

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