民医連新聞

2020年2月4日

診察室から 私が診察室でしている15のこと

1.8時15分に診療を開始。田舎の朝は早い。
2.待ち時間は最大30分までとする。そのために診察時間は5分以内を目標に。待ち時間と患者満足度は反比例するが、診察時間と患者満足度は比例しない。
3.患者を呼び入れるときに待合室を観察する。待合室はトリアージの場。目でアピールしている人の順番は先に。スポーツ新聞を読んでいる人に重症者はいない。
4.椅子の高さを一番低くして患者と目線を合わせる。背が高いので上から目線にならないように。
5.手をきれいに保つ。「内科医は手がいのち」。机の引き出しにはハンドクリームを常備。
6.あいさつを笑顔でする。初診では必ず自己紹介をする。
7.通院手段を聞く。運転している高齢者には、自損事故がなかったか毎回確認する。自転車で受診する人に重症者はいない。
8.毎回聴診をする。スキンシップが目的。冬は聴診器を温める。
9.痛いところは必ず見て触る。帯状疱疹は高齢者のcommon
 disease(よくある病気)。安易に肋間神経痛と言わない。
10.ただの風邪の診療に時間を割かない。「ごはんはおいしいですか」とたずねて、「はい」であれば肺炎ではない。レントゲンを撮るか迷ったら呼吸数を計る。
11.患者の誕生日を大事にする。検査を勧めたり、終活の希望などを聞くきっかけとする。長寿の秘訣(健康因)を聞くことも。
12.抗生剤は腕の見せどころ。サワシリン、ラリキシンで外来の9割はまかなえる。フロ○○、メイ○○など第3セフェムは処方しない。キノロン系は温存する。
13.残薬を確認する。「薬はどれくらい余っていますか?」と聞く。「ちゃんと飲んでいますか?」は時間の無駄。
14.「ごめんなさい」と謝る。待ち時間が長くなったとき、薬の副作用がでたとき、診断が遅れたとき、とにかく謝る。
15.夜診がない日は定時で帰宅。「診察室の外でしている15のこと」が私を待っている。(森逸治、岐阜・こがねだ診療所)

(民医連新聞 第1709号 2020年2月3日)

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