MIN-IRENトピックス

2020年4月30日

終活講座 Lesson1 
大切なのは目線と情報

 いざ“終活”を始めようと思っても、情報が多すぎて「結局、何をすればよいのかよく分からない」という人がいます。今後、自分の親あるいは自分自身に「どのような困りごと」が起こり、家族が「どのようなことで困るのか」が分かれば、「何をすべきか」もおのずと分かってきます。
 対策は2つ。「財産の対策(相続対策)」と「情報の対策」です。相続対策はいずれ、このコーナーでも解説します。財産の有無にかかわらず、生活の延長で起こる出来事への準備を始めましょう。
 図のように、本人(自分の親あるいは自分自身)の状態は必ず家族に影響を及ぼします。本人に何かあったとき、家族が困ったり迷ったりしないよう、早めに対策を決めておくことが必要です。
 例えば親が認知症になった場合、介護施設の入所契約や定期預金の解約はどうしますか。また、医師から親の延命治療の選択を「今すぐ判断してほしい」と言われたら、何と答えたらよいのでしょう。
 ほかにも、「親が亡くなったときの葬儀に誰を呼べばよいのか」「葬儀や御布施の金額は」「通帳の保管場所が分からない」「財産の分け方が難しい」「相続手続きに必要な書類は」など、分からないことがたくさんあります。

誤った準備や対策も

 終活中の人のなかには、誤った準備や対策をしている人もいます。準備や対策で大切なのは「目線」と「情報」です。
 自分の親あるいは自分自身など、本人の「目線」だけで考えると、本人の希望や要望が優先されがちです。しかし、実際に担うのは家族です。
 家族の目線になって準備や対策をしなければ、かえって家族の負担になる可能性もあります。また、本人しか分からない情報を、あらかじめ家族に伝えておくことも大切です。
 今は昔と違い、役所での書類取得も金融機関での手続きも、個人情報保護の名目でスムーズにできません。また、多くの情報や選択肢があるなか、家族間で意見を調整しながら進めなければならないことばかりです。
 今後起こり得る出来事と対策に関して、このコーナーで紹介します。記事を参考に、自分と家族に必要な備えに取りかかってほしいと思います。


明石 久美(あかし・ひさみ)
明石シニアコンサルティング
明石行政書士事務所代表
相続・終活コンサルタント、行政書士
ファイナンシャルプランナー(CFP)
千葉県松戸市在住
著書に『死ぬ前にやっておきたい手続きのすべて』(水王舎)『配偶者が亡くなったときにやるべきこと』(PHP研究所)など
■相続・終活・老い支度相談所
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akashi@senior-consul.jp

いつでも元気 2020.5 No.343

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