憲法・平和

2020年10月20日

学術会議任命拒否 「学問の自由を守れ」 政府の介入に怒り広がる

 日本学術会議が推薦した会員の任命を菅義偉首相が拒否した問題を受け、人事介入に抗議する緊急行動が10月6日、首相官邸前で行われ、約700人が参加しました。「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の呼びかけ。
 任命を拒否された当事者の小沢隆一教授(東京慈恵会医科大学)をはじめ、野党国会議員(立憲民主党、日本共産党、沖縄の風)や学者、弁護士らがスピーチしました。
 小沢さんは「日本の学術と国民のみなさん全体の問題です。学術会議として、理由の説明と6名の速やかな任命を求める要望書の提出は心強い。政府から独立して意見を述べる役割がある学術会議への人事介入は暴挙です」と訴えました。
 官邸前では、「学問の自由を守れ!」「説明責任を果たさないことも継承ですか?」などのプラスターを掲げて怒りの意思表示をしました。これに対し、機動隊が多く配置され、威圧感を覚える参加者もいました。
 最後に「任命拒否を撤回し、6名のすみやかな任命を求める」アピールを確認。民主主義のこれ以上の後退を許さず、立憲主義を守る政治へ転換するため、とりくみの強化を呼びかけました。

* * *

 全日本民医連の増田剛会長は10月3日、「日本学術会議会員候補の任命拒否に抗議し撤回を求める」声明を発表しました。「法治国家、民主主義社会の破壊につながる」と批判。日本の医学医療界が戦争に加担、協力してきた歴史にも触れ、同会議に医学医療界からも選ばれていることから「断じて許す訳にはいかない」と強調しています。(全日本民医連事務局 脇本秀紀)

※声明全文は全日本民医連ホームページに掲載。

(民医連新聞 第1724号 2020年10月19日)

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