いつでも元気

2020年10月30日

終活講座 Lesson6 
遺言書は必要?

 今回から数回にわたり、「遺言書」について解説します。

財産がなくてももめる

 遺言書を作成しない理由として「財産がないから必要ない」「我が家は家族仲が良いから、遺産分割でもめるはずがない」「分割方法を伝えてあるから大丈夫」などと言う人がいます。
 しかし、現実には相続でもめるケースは多いもの。グラフは家庭裁判所が発表した「裁判になった遺産の割合」ですが、見ての通り特別にばく大な遺産がなくても、裁判ざたになっているケースはたくさんあります。

家族が困らないように

 例えば子がいない家庭で夫に両親もいない場合、相続人は妻と夫の兄弟姉妹になります。遺言書がない場合、妻は夫の兄弟姉妹と遺産分割をしなければならず、相続手続きにも協力してもらわなければなりません。
 しかし、「全財産を妻に相続させる」という内容の遺言書があれば、口出しされることもありません。兄弟姉妹には「遺留分(最低限保障される相続分)」がないからです。このように、ケースによっては遺言書があれば家族が困らずに済む場合もあるのです。


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いつでも元気 2020.11 No.348

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