声明・見解

2021年1月26日

【要望書2021.01.12】コロナ禍で看護職を目指す学生への緊急支援金等を求める要請書

2021年1月12日

内閣総理大臣 菅 義偉 様 
文部科学大臣 萩生田 光一 様
厚生労働大臣 田村 憲久 様 

全日本民主医療機関連合会会長
増田 剛

 国民の生命と暮らしを守る貴職のご尽力に感謝申し上げます。
 さて、新型コロナウイルス感染症のパンデミックは特に大都市部での医療崩壊の危機をもたらすなど、深刻な事態となっています。既にコロナ禍前から指摘されていた看護師不足が、この事態の中で喫緊の課題として浮上しております。
 今般、当連合会では加盟医療機関とつながりのある看護学生に対して「新型コロナウイルス禍における看護学生へのアンケート調査」を実施し全国の看護学生1,127人から回答を得ました(詳細別添)。
 明らかになった実態は①学生はもとより親の収入も減り経済的な事由で在学もままならない事。②アルバイトが禁止されそもそもアルバイト先が無くなる中で、それでも学費と生活費を稼がなければならない状態に追い込まれている事。③感染リスクの為に看護実習が困難な中で看護職を目指すための教育学習環境の整備を求めている事です。
 そして何よりも強調したいことは、このような厳しい事態に遭っても「患者さんの為に役立てる看護師になりたい」と志を更に強くしていることが判ったことです。この想いを何としても未来につなげたいのです。
 当連合会は、パンデミックの中で一層強く求められている未来の看護職の養成の為に政府が責任をもって緊急支援を決断されることを要請します。

[要望内容・要請事項]

  1. 「学生支援緊急給付金」は9月末に終了しましたが、支給要件を緩和して改めて給付することを求めます。
  2. 国の教育予算を増やし、学費無償化、補助金の拡充、看護学生への給付型奨学金の創設を求めます。
  3. コロナ禍での看護職養成のために、看護養成校への必要な助成を求めます。
    ①ICT教育への支援は国の責任で行い、必要費用の支給を求めます。
    ②実習補完事業の継続を国の責任で行い、学校の実情に合わせた支援を求めます。
    ③学校内の感染予防対策費の支給を求めます。
    ④県・国の関係各所により看護師養成校の実情を把握し、それに基づいた学校運営における助言を求めます。

以上

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