いつでも元気

2021年5月31日

終活講座 エンディングノート(2)

 エンディングノートに残しておきたい項目として、まずは「医療に関する情報」を取り上げます。表のように病歴やアレルギー情報、服用している薬といった情報を記入します。
 そのページをコピーして玄関先など目に付く場所に置けば、いざという時にすぐ医療関係者に情報が伝わります。

自治体の用紙を活用

 ご自宅に駆けつけた救急隊員がいち早く患者情報を把握し、受け入れ先の医療機関の選定等に役立てるため、「救急医療情報用紙」を配布している自治体もあります。エンディングノートの医療情報と同様の内容を記載するようになっており、この用紙を活用するのもひとつの方法です。
 なお、自治体によって救急医療情報用紙を置く場所が指定されている場合があります。お住まいの自治体に用紙があるのか、また置く場所の指定があるのか確認しておきましょう。
 多くの自治体では用紙を玄関先や固定電話の近く、冷蔵庫に貼るなどと指定していますが、専用の容器に入れて置き場所を細かく指定する場合もあります。分からない時は、目立つ場所に置いておけば大丈夫です。
 エンディングノートでも救急医療情報用紙でも、準備があれば安心ですし、いざという時に役立ちます。

家族が判断できるよう

 「余命や病名の告知」や「回復の見込みがない時の延命治療の意思表示」は残しておきたい情報のひとつです。ただし、理由を明確にしておくことが大切です。
 例えば余命を知りたい理由が「お別れをしておきたい」「旅行に行きたい」「最後においしいものを食べたい」「旅立つ準備をしたい」と思っているのなら、それが家族に伝わるようにしておかないと、告知されないこともありえます。
 病状の経過につれて気力や体力、食欲が無くなったり、薬の影響で味覚が変わってしまう可能性もあるため、ご本人が最後の希望を実現する機会を失う恐れがあります。
 また延命治療に関しても、その理由が分かるように文書に残しておき、家族が判断に困らないようにしましょう。

救急医療情報用紙 自治体によって救急時情報用紙、救急医療情報キットなど名称はさまざま


明石 久美(あかし・ひさみ)
明石シニアコンサルティング
明石行政書士事務所代表
相続・終活コンサルタント、行政書士
ファイナンシャルプランナー(CFP)
千葉県松戸市在住
著書に『死ぬ前にやっておきたい手続きのすべて』(水王舎)『配偶者が亡くなったときにやるべきこと』(PHP研究所)など
■相続・終活・老い支度相談所
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いつでも元気 2021.6 No.355

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