声明・見解

2006年6月7日

【声明2006.06.07】『「戦争する国」の人づくりNO! 教育基本法の改悪許すな!6・7国民集会』での事務局長あいさつ

2006年6月7日
                              全日本民主医療機関連合会
                              事務局長 長瀬 文雄

 私は、全日本民医連を代表し、医療改悪法案を廃案に追い込むたたかいを一層つよめるとともに、教育基本法改悪に断固反対し、廃案に追い込むために、全力を尽くす決意を述べます。

 私たち民医連は、53年前の今日6月7日に誕生しました。私たちは憲法理念の実現を柱に、国民の生命と健康を守るこことを社会的使命として、日々活動しています。「生命」ほど尊いものはありません。

 イラクではアメリカが起こした戦争によって、3年間で10万人の生命が奪われました。湾岸戦争で使われた劣化ウラン弾によって、白血病など小児ガンの発症が18倍にも増えています。戦争は、もっとも人のいのちを粗末にする行為です。

 教育基本法改悪のねらいは、明らかに「戦争をする国」づくりへの布石に他ならず、憲法9条改悪と一体のものです。

 相次ぐ医療・福祉の改悪によって医療や介護から遠ざけられる人が急増しています。一番近くのお産が出来る 病院まで85キロもかかるといった事態が広がっています。やっと入れた施設から負担金が払えずに退所を余儀なくされるお年寄りが急増し、孤独死も後を絶ち ません。高齢者いじめ、国民いじめであり、すべての国民の人間らしく生きる権利を定めた憲法25条・生存権に対するいちじるしい侵害です。

 「愛国心」が強調されていますが、生命をないがしろにする人びとに「愛国心」などいわれたくもありません。人を大切にしないような人びとが考え出す法案など断じて拒否するものです。

 私たち民医連は、この1年間で千人以上の若い職員が沖縄・辺野古の基地建設反対運動への連帯支援行動を行 い、美しい海を目の当たりにしてこんな綺麗な海に巨大な軍事基地は許せないと、さっそく各地で行動に立ち上がっています。医療改悪も教育基本法改悪も、そ の狙いを理解すれば、国民のいかりを寄せ集めることは可能です。全日本民医連は初めのことでしたが、いのちを守れとTBSテレビで意見広告を流し、大きな 反響がありました。お金はかかりましたが、私たちの決意を示しました。今大事なことは、アキラメナイことです。私は、悪法を廃案にするために、私の頭の中 から「シカタガナイ」という言葉を削除します。「アキラメナイ」。世の中変わるし、変えられます。岩国で、フランスで住民や高校生が立ち上がったように、 医療改悪、教育基本法改悪断じて許さない、の運動を大きく広げていく決意をのべ、あいさつとします。頑張りましょう。

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