民医連新聞

2021年7月6日

相談室日誌連載500回をむかえ

 「民医連新聞」に相談室日誌が初めて掲載されたのは1998年4月。24年を経て、今回で500回を迎えました。相談室日誌は、全国の民医連事業所で働くソーシャルワーカーの協力のもと、各県連持ち回りで寄稿し、これまでに500人以上のAさんが登場しました。
 相談室日誌では、ソーシャルワーカーが人間の尊厳と人権を大切にしながら、ひとりひとりのAさんの物語から垣間見る社会のさまざまな問題点を明らかにしながら、多くのソーシャルワーカー自身の苦悩や喜びも描いてきました。また、クライエントが抱えるさまざまな問題や生きづらさに真摯(しんし)に向き合い、その利益を最優先に考えながら自己決定をささえようとするソーシャルワークの価値についても、多くの読者に知ってもらう機会となっています。
 国民の願いとは逆行して社会保障制度の変質や解体が行われるなか、私たちソーシャルワーカーは、これからも懸命に生きていこうとする多くのAさんに出会うことになるでしょう。人びとがかけがえのない存在として尊重され、今後も多くのAさんとともに物語を紡ぎ、一筋の光を当てながら相談室日誌の小さな窓から社会に問うことができるよう、「民医連新聞」の1ページを刻んでいければと思います。(第44期全日本民医連SW委員長 伍賀道子、石川・城北病院)

(民医連新聞 第1740号 2021年7月5日)

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