いつでも元気

2021年10月29日

終活講座 エンディングノート(7)

 今回は「お墓」について考えます。お墓に関する要望をエンディングノートに書き残す場合、まずは以下の点を考慮する必要があります。
(1)管理している墓があり、その墓に入る予定がある
(2)管理している墓はあるが、その墓に入るつもりはない
(3)入る墓がないため、祖先の墓などに入りたい
(4)入る墓がないため、新しい墓を設けようと思っている

いまの墓に入りその墓を継ぐ者がいる場合

 墓を継ぐ者(祭祀承継者)がいる場合は、現在墓を継いでいる者が、次の祭祀承継者に対して伝えておきたい情報を残しておきます(表参照)。

墓を継ぐ者がいない場合 入る墓がない場合

 少子化や非婚化などにより、墓を継ぐ人がいないケースも増えてきました。お墓(祭祀財産)は相続財産ではないため、親族なら祭祀承継者になれます。
 しかし承継者がいない場合は、墓所を更地にして墓地管理者に返還する義務が生じます。これを「墓じまい」と言います。墓じまいのタイミングと方法は次のとおりです。
(1)自分がいったん今の墓に入り、いずれ永代供養の墓に移してもらう
(2)今の墓を永代供養の墓などに移しておき、いずれ自分もその墓に入る
(3)今の墓を永代供養の墓などに移すが、自分や家族が入る墓は新しく設ける
 (1)はいったん子どもなどに墓を継いでもらい、(2)(3)は先に墓じまいをするケースです。いずれにしても、墓を継ぐ人がいないなら、自分か家族が永代供養の墓を探すことになります。
 ご自身で墓を決めるにしても、エンディングノートに要望を残すにしても、家族や親族など「供養する側の気持ち」をないがしろにしてはいけません。
 供養する人達の意向を確認せずに進めたり、どのような墓なのかよく理解せずに要望だけを残したりすると、家族や親族が困ります。可能な限り相談したうえで、決める配慮をしたいものです。
 なお、永代供養とは一定期間の供養であり、墓地によって期間が異なります。


明石 久美(あかし・ひさみ)
明石シニアコンサルティング
明石行政書士事務所代表
相続・終活コンサルタント、行政書士
ファイナンシャルプランナー(CFP)
千葉県松戸市在住
著書に『死ぬ前にやっておきたい手続きのすべて』(水王舎)『配偶者が亡くなったときにやるべきこと』(PHP研究所)など
■相続・終活・老い支度相談所
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いつでも元気 2021.11 No.360

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