いつでも元気

2021年11月30日

終活講座 
エンディングノート(8)

 高齢者でも、スマートフォン(スマホ)やパソコンを活用する人が増えてきました。ネット上に残ったデータを「デジタル遺品」といい、このうち財産を対象にしたものを「デジタル遺産」と呼びます。最近はデジタル遺品を巡るトラブルが多く、ご本人が亡くなった後に、家族が情報を把握できずに困るケースも起きています(表1)。
 例えばクレジットカードでサークル等の会費、月々の定期購読料などを引き落としていた場合、家族がその情報に気づいて解約しなければ、銀行口座から引き落としが続きます。引き落としができない場合は請求書が送られてきます。
 クレジットカードの支払いを把握しようにも、明細書の郵送は年々減り、ネット上で確認するウェブ明細が主流です。
 ネット銀行やネット証券を使った預貯金や株、投資信託などデジタル遺産がある場合、この総額が分からないと相続が先に進みません。

ネット上のトラブル回避を

 ネット上のデータを確認しようにも、スマホやパソコンの本体がロックされて開けないことも。業者に数十万円を払って、ロックを解除してもらわなければならないケースも起きています。
 ロックが解除できてもウェブサイトのIDとパスワードが分からず、取引情報を把握するまでに多大な労力を費やし、大変な思いをするかもしれません。
 「スマホやパソコンの中身は、他人に見られたくない」と考える人も多いでしょう。だからこそ生前に家族に残しておくべきデータを一覧にしておき、不要なデータは消去するか、他人が開けないように保存するか、そのどちらかをお勧めします。
 ネット上で取引している項目があれば、項目ごとのIDとパスワードをはじめ、家族に行ってほしいことや伝えたいことなどを分かるようにしておきましょう(表2)。


明石 久美(あかし・ひさみ)
明石シニアコンサルティング
明石行政書士事務所代表
相続・終活コンサルタント、行政書士
ファイナンシャルプランナー(CFP)
千葉県松戸市在住
著書に『死ぬ前にやっておきたい手続きのすべて』(水王舎)『配偶者が亡くなったときにやるべきこと』(PHP研究所)など
■相続・終活・老い支度相談所
ご相談、セミナー依頼はこちら
https://www.gyosyo-office.jp/

いつでも元気 2021.12 No.361

リング1この記事を見た人はこんな記事も見ています。


お役立コンテンツ

▲ページTOPへ