いつでも元気

2021年12月29日

終活講座 
エンディングノート(9)

もめ事の原因にも

 エンディングノートに財産情報を書き残す目的は、相続手続きの際に必要な情報を、家族が把握しやすくするためです。
 ただし、書き方には注意を要します。例えば預貯金や有価証券(債券や株、投資信託など)の取引先は分かるようにしておくべきですが、残高や評価額、暗証番号、通帳や印鑑の保管先は書き残さなくて構いません。詳細は財産を管理する人に伝えておけばよく、第三者に財産を公開する必要はありません。
 また、財産の分け方を書き残すことはやめるべきです。エンディングノートには法的効力がないため、ノートに分け方を示すと、家族がもめてしまう可能性があります。分け方を残すなら、「遺言書」を作成しましょう。

把握しにくい情報を

 家族が把握しにくい口座引き落とし情報や、解約・退会が必要な契約の情報は分かるようにしておきます。通帳記帳しても表示される文字数が限られるため、相手先が分からなかったり、年1回の引き落としなどは把握しにくいものです。
 不動産情報は、家族が把握していない情報を主に書きます。所有する不動産は固定資産税の納税通知書を見れば分かりますが、固定資産税がかからない不動産もあります。賃借している駐車場や倉庫などは見落としがちなので、連絡先を分かるようにしておきましょう。
 また、生命保険など各種保険は請求しなければもらえないため、加入情報を分かるようにしておきます。
 全ての財産情報をエンディングノートに書くのは大変です。最低限、取引先や書類の保管先などは伝えておきましょう。


明石 久美(あかし・ひさみ)
明石シニアコンサルティング
明石行政書士事務所代表
相続・終活コンサルタント、行政書士
ファイナンシャルプランナー(CFP)
千葉県松戸市在住
著書に『死ぬ前にやっておきたい手続きのすべて』(水王舎)『配偶者が亡くなったときにやるべきこと』(PHP研究所)など
■相続・終活・老い支度相談所
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https://www.gyosyo-office.jp/

いつでも元気 2022.1 No.362

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