民医連新聞

2003年12月1日

企画名人(14) つくって味わう「季節の野菜」-特養ホームしらいわ苑-

 今回は、富山・特別養護老人ホームしらいわ苑のデイサービスです。ここでは、利用者と職員がいっしょに、季節の野菜づくりから試食までのとりくみをしています。介護福祉士の滝林純子さんからの通信です。

 当デイサービスでは施設内の畑で、利用者さんのリクエストにあわせて、季節の野菜や花を利用者さんと職員がいっしょに育てています。この畑作業は昨年から始め、今年は四月から本格的に始めました。

 先日、サツマイモを収穫し、試食しました。

 今年の五月に畑づくりを行い、サツマイモの苗を植えました。利用者さんから指導を受けながら育てていきました。

 指導員の利用者さんはデイサービスに着くと、すぐに畑へ行き、サツマイモの成長を職員に知らせ、追肥の指示を出 し、ときには、職員が利用者さんを畑に誘い、水まきなどをしながらコミュニケーションをとりました。車イスの人も、地面に新聞紙を敷いて座って作業を手伝 い、成育を楽しみました。

 一〇月の収穫期には、軍手とシャベルを持って、いざ出陣。利用者のみなさんさんは、満面に笑顔を浮かべながらサツマイモを掘りました。「かご一杯に採れた」と、嬉しそうに私たちに報告にきた人もいます。

 豊作のサツマイモをどのように食べたら美味しいか、利用者のみなさんに聞きました。一番多かったのは、採れたてのサツマイモを皮ごと水から煮て、やわらかくなったら塩で味付けをするという、昔ながらの「塩煮」でした。

 包丁さばき、火加減、塩加減、やわらかさの確認など、手際の良さは、熟練の極みです。

 今年のサツマイモは小ぶりでしたが、「ふかふかしておいしかったちゃ」と好評でした。

 この他にも、季節の野菜を浅漬けにしたり、お鍋で煮たりして、楽しんでいます。

 来年は、どんな野菜や花をつくろうか? 春が待ち遠しい思いです。

*「企画名人」の連載は今号で終了します。

(民医連新聞 第1321号 2003年12月1日)

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