いつでも元気

2007年5月1日

すぐそこに戦場があった 沖縄・辺野古

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大浦湾の海。正面の白い建物は米軍のキャンプシュワブ

山梨民医連では二〇〇六年秋より第一期「山梨民医連平和学校」にとりくんでいます。二月一二~一五日には、 沖縄民医連の協力を得て沖縄へ。米軍・普天間基地の見学、アブチラガマ、ひめゆり資料館、平和祈念資料館などを見て回り、二日目に辺野古で、米軍の軍事演 習に遭遇しました。
写真と文 今井梨恵(27)

 辺野古では、八年ぶりに米軍がパラシュート降下訓練をしていました。その真っ只中、ボートで海に。目の前で起こっていることが夢なのか現実なのかわからないくらい、衝撃的でした。
 基地内でない公道では、歩道脇の草むらで銃を構える米兵がいました。とても怖かったけど、思い切ってカメラを向けました。しかし、平然としてびくともし ません。これが沖縄の現状なのか。日本は完全な独立国ではないと感じました。
 米兵も、一人ひとりの人間はきっと温かく、人としての愛情を持った「人」であるに違いないのに、それを支配する一部の人間によって武力も武器も正当化さ れて、戦争をする人殺しの国になってしまうのが本当に残念でなりません。武力や武器を正当化する人たちは、戦争の傷跡を見たことがないのでしょうか。
 本土にいると沖縄の現実を報道されることも少なく、目にすることも少ないと思います。民医連職員だからこそ、耳にしたり、平和学校に参加して現実を目の当たりにできたのだと思います。
 沖縄のことを知ってほしい。一人でも多くの人に。沖縄で見聞きしたことを中心に、一期生みんなでイメージビデオをつくって、卒業制作として発表する予定 です。ぜひ成功させて、見た人の心に焼きつくものにしたいとがんばっています。
(巨摩共立病院歯科・歯科衛生士)

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公道のそばの草むらで銃を構える。私たちもここまで近づいて撮影できた 民間地にもかかわらず米兵は平然としていた

いつでも元気 2007.5 No.187

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