民医連新聞

2022年3月22日

憲法を守り抜きいっそう奮闘する2年に 2日目 理事会総括報告 岸本啓介事務局長

 2日間の討論を受け、岸本啓介事務局長が、理事会として総会全体の総括報告をしました。

 2日間の討論ありがとうございました。通常なら分散会を含め約950の報告があるところ、今回は4時間半の討論で51の発言と171の文書発言、計222の発言通告がありました。
 文書発言には、介護分野で福祉用具のレンタルが買い取りになることへ警鐘を鳴らす内容や、外科委員会への補強意見、アウトリーチと共同組織活動、各職種44本の報告、経営、災害、オンライン診療、介護保険、医師養成、選挙など、45期運動方針案の全分野にわたる内容がありました。共有方法を理事会で検討します。

■宝の実践を生かし

 ロシアのウクライナ侵攻に対して、すでに福岡・親仁会など、いくつかの法人、事業所で、緊急抗議行動をしています。民医連職員として抗議行動にとりくみ、ロシア国内の動きにも連帯して、一刻も早く侵攻を中止させましょう。
 討論の特徴として、コロナ禍の2年間は綱領と44回総会までの実践を堅持し、地域まるごとコロナからいのちを守ってきたことを確信できる発言があい次ぎました。教訓や、宝のような実践を45期に生かしていきます。
 「まず診る、援助する、何とかする」と掲げた、44期運動方針の実践も光りました。コロナ禍はより広範に深く、格差と貧困の拡大に追い打ちをかけています。すべての人びとの人権、受療権を守るために、いっそうの運動を人権と公正の視点ですすめ、根本的な問題解決にもとりくみましょう。
 共同組織活動交流集会を9月、山梨で開きます。職員の参加を積極的に位置づけ、本物のアウトリーチの実践を学びましょう。
 3・11を前に、宮城、福島から報告がありました。核兵器禁止条約、黒い雨裁判のたたかい、3・1ビキニ被害者支援など、「すべての核をなくせ」「原発ゼロ」の運動を太く位置づけ、全事業所でとりくみを強めましょう。
 気候危機やジェンダー平等という新しい課題も、45期は各事業所の実践を発信し、ギアを上げ、すすめていきます。

■時代のたたかいとともに

 私たちの実践は、時代、時代のたたかいとともにあります。コロナ禍の困難も、その解決へ、健康権を守り抜き、奮闘しましょう。
 敵基地攻撃能力や、ロシアのウクライナ侵攻に「日本も軍事力を持つべき」などと、怒りを覚える主張もあります。私たちは軍拡を許さない、かならず憲法を守り抜く45期にしましょう。
 参議院選挙で改憲勢力3分の2を許さないたたかいに、奮闘していきましょう。

(民医連新聞 第1756号 2022年3月21日)

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