声明・見解

2006年7月15日

【声明2006.07.15】【06年共同組織月間】06年共同組織強化月間成功のために

2006年7月15日
全日本民医連第37期第6回理事会

強化月間スローガン
◎ 今こそ地域に打って出て、守ろう医療・平和・くらし、拡げよう共同と連帯の輪を!

1,きわめて重要な意味を持つ共同組織「強化月間」

 小泉構造改革路線のもと格差と貧困の広がりの中で、国民の生存権を保障する社会保障制度が破壊され地域に は、病気になっても「患者になれない」、資格証明書や短期保険証の発行、生活保護を断られ誰にも看取られることなく孤独死する事例、介護保険改悪により ベッドを「貸しはがし」させられたなど人権侵害の深刻事例が急増しています。さらに10月から実施される医療制度改悪による高齢者への大幅な負担増など地 域の矛盾がいっそう激化する時期、事業所の中にいるだけでは見えてこない現実があります。07年度に向けて「教育基本法改悪」「国民投票法案」「共謀罪」 「防衛省への昇格」など、平和・民主主義を巡る状況は予断を許しません。

 今こそ地域に出かけ、人権のアンテナの感度を高め、職場・地域の中で医療・介護・生活を守る具体的な相談活動に法人・事業所・支部・班の組織あげてとりくむために、この運動を職員ともにすすめる共同組織を強く大きくしていくことが必要です。

 また、医療改悪や社会保障の改悪、所得格差が広がる中、受診抑制が広がり各法人での経営悪化がすすみつつあります。この時期にこそ仲間増やしや出資金・共同基金を増やし強固な共同組織をつくり、収入減と患者・利用者減を乗り越えることが求められています。

 「あらゆる活動を共同組織とともに」を貫き、地域の財産である、民医連事業所を守り発展させ、「安心して 住み続けられるまちづくり」の運動をすすめましょう。地域に出かけ組合員・友の会・地域住民の声を自治体や国への要求として組織し共同の輪を広げ、共同組 織「強化月間」を大きく成功させましょう。

2,10月~11月「強化月間」の獲得目標と具体的とりくみ

(1)「強化月間」の獲得目標

 (1)早期に「400万」共同組織、『いつでも元気』「10万」の到達を達成するために06年度末までに330万共同組織、『いつでも元気』純増2千を達成します。月間中はその8割を達成します。
 (2)気になる患者訪問、中断患者訪問など、職員・共同組織とともに地域に打って出て、相談活動、困難事例の掘り起こし活動を強め、共同組織の存在意義を強めよう。
 (3)10月~11月に「高齢者医療・介護・生活実態調査」を地域での受療権を守る運動として職員・共同組織と力を合わせて成功させます。
 (4)全ての県連、法人、事業所が、仲間増やし、『いつでも元気』普及、出資金・共同基金、班づくり・班会開催、担い手づくりの目標を持ってとりくみます。

(2)「強化月間」の具体的なとりくみ

 (1)職員の仲間増やしの指標として、職員1人2名を目指します。
 (2)入院・外来患者・介護事業利用者への働きかけを重視し加入率を高めましょう。友の会型事業所の利用率把握のシステム確立を目指します。友の会型組 織では利用比率を10%以上引きあげましょう。
 (3)健康チェックやボランティア活動、助け合い等のとりくみをすすめる中で相談活動を強め仲間増やしをすすめます。
 (4)『いつでも元気』は全職員が購読することを目指し、当面、職員読者比率を10%増やします。共同組織の支部等の中での購読を促進するために販売所数を増やします。
 (5)共同組織の強化として、その活動単位となる支部、班づくりをすすめましょう。
 (6)思いきって相談機能を強め、医療制度や介護保険制度の学習を重視しその実態を地域に知らせましょう。ビデオ(小泉改革が地域にもたらしたもの (仮))を活用し、職場や地域で大いに学習活動にとりくみましょう。
 (7)上記のとりくみをすすめる上で幹部職員の役割は非常に重要です。職員と共同組織の連携を強化し「あらゆる活動を共同組織とともに」を貫きましょう。 

3,「強化月間」のすすめ方と体制

 (1)全日本民医連
 ・全日本民医連では月間推進体制を確立します。また、9月21日(木)に「全日本民医連月間推進交流集会(仮)」を開催し、月間成功の準備づくりを推進 します。
 ・全日本民医連では各地の特徴的なとりくみを集約し発信します。各県連の月間に関する相談に乗りながら、各地のとりくみを援助します。
 ・条件のあるところでは、各地協での共同組織交流集会等のとりくみをすすめましょう。
 ・月間の成功を共同組織全国連絡会と共同してすすめます。
 ・「月間宣伝グッズ」として、ノボリやポスターを作成します。

 (2)県連
 ・県連は月間推進本部を立ち上げ、各法人への指導・援助を行い、とりくみの集約と発信をすすめます。
 ・県連規模での集会・学習会をとりくみます。また県連単位の共同組織連絡会を開催し、活動の交流を行います。

 (3)法人・事業所・職場
 ・法人理事会は月間推進本部を立ち上げ事業所・職場、支部・班への援助を行います。また事業所、管理者への指導・援助をすすめ、月間推進の先頭に立ちま しょう。
 ・事業所・職場、支部・班での個別計画・数値目標づくりをすすめましょう。
 ・9月中旬までに、全ての事業所で患者・利用者の会員有無(入院、外来、在宅別)調査をやり終え、月間に備えよう。
 ・地域分析と地域の要求を把握し、地域の特色を生かした「強化月間」をとりくみましょう。
 ・会員・組合員加入促進グッズを作成しましょう。
 ・月間中に高齢者医療・介護・生活実態調査が行われます。困難事例を掘り起こす機会として大いに地域にでて行くとりくみを重視しましょう。

以 上

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