事業所のある風景

2022年12月15日

民医連事業所のある風景 徳島/徳島健生病院 地域に愛され必要とされる病院をめざして

リニューアルオープン

 長年にわたる地域組合員、職員の願いであった徳島健生病院の新病院が2020年12月にリニューアルオープンしました。
 新病院は、「リハビリ強化型地域包括ケアミックス病院」として、広く快適になった環境での外来や入院での急性期治療に、引き続き療養やリハビリをして安心して自宅退院へつながる機能を併せ持つ病院をコンセプトに、急性期一般病棟50床、地域包括ケア病棟60床、回復期リハビリテーション病棟48床、医療療養型病棟28床の186床で病棟構成されています。
 常に患者と地域によりそい、健康な生活を支え、急性期から慢性期まで幅広い機能を持ち、地域医療を担う医師の育成とともに育ちあう病院をめざしています。

職員と地域組合員が一丸となって

 安心して診療が受けられ、自分たちで健康をまもる、つくるという願いから徳島健康生協は設立されました。1964年、前身である健生診療所開設時から時代をこえて受け継がれ、73年に徳島健生病院へと発展し、東館48年、西館34年の歴史を積み重ねてきました。
 ここ数年、徳島県内の病院や施設がつぎつぎと新しくリニューアルしていくなか、古く暗くて狭い多人数の病室を一刻もはやく改善し、明るく広い現代的な療養環境で気持ちよく過ごしてもらいたいという念願が積み重なり計画はスタートしました。
 そして、「自分たちの病院」であることに愛着をもつ地域組合員による支えと、一人ひとりの職員の努力とともに経営課題や土地問題など次々と襲いかかる幾多の苦難を乗り越え、夢がかない新病院は現実のものとなりました。

地域に愛され必要とされる病院へ

 徳島市のシンボルである眉山を目前に、わたしたちの念願であった広く明るい病院での、医療・介護活動が再出発しました。新型コロナウイルスが県内でも猛威をふるう昨今、職員のたゆまない努力と奮闘で、二次救急を閉ざすことなく地域の要求に応えてきています。そして高齢者や障がいのある人、受診手段で困っている人などが取り残されないよう、目の前の患者にどう対応するかをチームで話し合い、これからもよりよい方向にすすんでいけるよう考えて実践につなげていきます。
 当院の目下の課題は、地域医療機関や施設との連携を強めながら「断らない医療」を念頭に、経営をしっかりと安定させ医療・介護・保健予防・仲間づくりの活動を継続させることです。そのうえで、理念である「患者さんとともに安全・安心の医療を実践」し、先輩たちが築き上げてきた歴史ある徳島健生病院をさらに発展をさせて次世代へとつなぐとともに、しっかりといのちが大切にされる健康で平和な社会づくりをめざし全職員ともに歩んでいきます。
徳島健生病院 事務長 加賀美 憲司)

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