民医連新聞

2004年1月19日

「自衛隊のイラク派兵やめよ」 声あげる職員・共同組織 -各地-

 イラクへの自衛隊派兵に反対し、各地で職員・共同組織が声を上げています。また地域連絡会が広がっています。

「戦場に行かないで」

 【北海道発】一二月二〇日、自衛隊のイラク派兵に反対する集会が旭川市で開かれました。道北勤医協の職員約一〇〇人、全国、全道から駆けつけた人たち含め、参加者は一一〇〇人に。
 主催者は「この旭川から多くの自衛隊員がイラクへ行く。行けば憲法違反は明白。『国際貢献』ではなく、『米英軍占領の加担』だ。さらに、殺し殺される戦場に出向く隊員の家族の心配は大変なもの。国民の平和への声を上げよう」と訴え。
 また、安保廃棄中央実行委員会の西川征矢事務局長も全国のたたかいを報告、参加者を激励しました。
 道北勤医協・山田淨二専務の「団結がんばろう」で集会を終え、デモに移りました。繁華街で「自衛隊はイラクに行くな」「小泉は派兵やめろ」などとシュプ レヒコール。このあと青年たちは、独自に自衛隊駐屯地までデモを行いました。(道北勤医協、斉藤純明)

若い看護師も声あげ

 【岩手=藤澤啓一・成沢れん子通信員発】盛岡医療生協の職員・組合員五〇人が参加し、一二月一一日、市内明治橋より川久保病院までの約二㎞を「イラク派兵反対」を訴え、デモ行進しました。
 「いのちを守る私たちの仕事は、イラク派兵ではなく、憲法九条を生かすこと」。若い看護師たちもしっかりとデモ隊に加わり大きな声をあげていました。戦争経験者らしい年配者の「アメリカの言いなりになるなー」の叫び声も印象的でした。

まず3人でも

 【福井発】たけふ生協歯科では、一二月九日、辻村歯科医師・前田衛生士・池田事務の三人で自衛隊のイラク派兵反対の宣伝行動を行いました。とっても寒い日でしたが、署名に応じてくれた人は「ごくろうさま。がんばって」と声をかけてくれ、元気が出ました。
 関心が高いためか反応がよく、わずかな時間で署名が集まりました。今度はもっと大勢で宣伝しようと話しています。(山田文葉)

雨にも負けず

 【岐阜=佐藤藤夫通信員発】航空自衛隊の先遣隊第一陣がクウェート・カタールに出発した一二月二六日、ピース ウォークをしました。小雨が降る中、六一人が参加、みどり病院周辺を行進し訴えました。沿道から「ご苦労さま」、通りがかった車から「がんばれ」の声援を 受けました。

高校生、母親が足とめ

 【東京=及川正彦通信員発】東京民医連は一二月八~一〇日を「イラク派兵緊急宣伝日」とし、各事業所で宣伝行動をしました。
 東京民医連事務局もJR大塚駅前で署名宣伝行動をしました。高校生や乳母車を押すお母さんたちが「がんばってください」と激励してくれました。
 イラク国民の実態を知らせる写真をじっと見つめる人や、「もう署名をしましたよ」と声をかけていく人も多数。短時間でしたが、署名三二筆を集めチラシ三百枚を配布しました。

1時間で400署名

 【広島=花岡利明通信員発】福山医療生協は、「憲法守れ! 有事法許すな、福山地域共同センター」の事務局団体です。
 一二月一〇日、急きょ「自衛隊のイラク派兵反対宣伝署名行動」を三カ所でとりくみました。職員二四人、他団体と合わせて五〇人が参加。一時間で署名四〇 〇筆を集めました。学生や高齢者が多数署名に応じてくれ、署名用紙を持って帰る人、タクシーを止めて署名してくれた運転手も。アメリカに追随して日本が戦 争に巻き込まれることに危機感がうかがえました。この活動は朝日、毎日、中国各紙が取り上げました。

学習会・シール投票も

 【宮崎発】一二月二四日、宮崎生協病院で自衛隊のイラク派兵反対決起集会を行いました。三七人が参加。大田原事 務長が講師になり、自衛隊のイラク派兵の問題点をわかりやすく指摘。職員は資料を見ながら熱心に耳を傾けました。病院の受付に置いたシール投票の表では、 「イラク派兵反対」が圧倒的。集会では、(1)署名を一人一〇筆集める、(2)ポスター掲示、(3)新聞意見広告、(4)街頭署名などの行動提起を確認し ました。(宮崎医療生協、隈本洋平)

病院前で道行く人へ

 【鹿児島=永田拓三通信員発】奄美中央病院では一二月四日、イラク派兵反対連絡会に呼応し、緊急昼休みいっせい行動をしました。病院前に職員が出て、道行く人々に訴えました。

(民医連新聞 第1324号 2004年1月19日)

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