民医連新聞

2004年2月2日

安全・安心の医療をもとめて(17) 長野県民医連

“現場に情報届けたい”県連でニュースを定期発行

 長野・宗田まゆ美通信員から、県連の『医療安全NEWS』が届きました。昨年一一月から発行開始。毎月一回、県連の医療安全委員会からの報告や、県内での安全をめぐるとりくみを紹介する内容です。担当者の浦沢 剛さんにききました。

 同県連の医療安全委員会は昨年夏に発足しました。(1)安全モニターと事業所の安全診断、(2)安全文化を創造 する教育活動、(3)安全性向上のための交流を図ること、の目的をかかげ、「安全教育・研修」「安全診断・モニター」「安全交流」の三つの小委員会から なっています。ニュースの発行は安全交流小委員会の受け持ちです。

 企画内容は各職場の情報を出しあいながら小委員会で話しあい、事務局がつくります。県内の全法人が必ず登場するよう、特集テーマを決めて情報を集め、紹介しています。

 一一月号では、「各院所の安全のとりくみ状況」、一二月号では「各院所・施設のインシデント・アクシデント報告 制度について」をテーマにしました。また、その中から他の事業所でも参考にできるようなとりくみや事例~「転倒・転落事故防止マットの活用」、「頻発した トラブルの傾向と対策」、「医療ミス防止のポケットマニュアルをつくった経験」など~は抽出し、詳しく紹介します。

 加えて、紙面には各医療安全小委員会での話しあいの報告と、全日本民医連から発信されてくる「医療安全情報」をコンパクトにまとめたものを載せています。体裁は、B4版のカラー印刷。県内の全職場・約二五〇カ所に届けています。

 出し始めは「内容が不十分でも、とにかく発行することが先決。発行して現場の反応を聴きながら、内容を充実させ ましょう」と創刊しました。情報集めはメールやファックスで全院所にアンケートを送って行います。情報募集は紙面でも常に呼びかけているのですが、黙って いては集まらず、問い合わせ・取材が欠かせません。しかし、発行を始めると、現場からの情報提供が少しずつすすんできました。また、誰が情報を良くつかん でいるのかも分かってきました。

 「安全のための情報をいちばん必要としているのは現場の職員。その声が反映したニュースにすべく、ひきつづき努力したい」と浦沢さんは話しています。

(民医連新聞 第1325号 2004年2月2日)

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