いつでも元気

2007年11月1日

カムカム健康法(23) ホワイトニングって?(上)

Q.歯の黄色いのが気になります。歯を白くしたいのですが…

 就職活動中の学生さんや、結婚式を控えた方、そのほか審美性が大事なイベントがある方、歯の色にコンプレックスがある方…など、歯を白くしたい、という要望が増えているようです。
 笑ったときに目立つので銀色の被せ物を白くしてほしい、歯のヤニを取ってほしい。それだけでなく、もともとの歯も白くしたい―この要望に応えるのが「ホワイトニング」です。

ホワイトニングの成り立ち

 ホワイトニングとは、歯の色を薬剤を使って白くすることです。ホワイトニングに用いられる薬剤に、「過酸化尿素」がありますが、これはもともと歯を白くするために使われはじめたのではありません。
 歯の矯正治療では、装置を歯に長期間装着する必要があります。アメリカの矯正歯科医が、歯周病が発症しないようにと過酸化尿素を使用しました。そのとき 偶然、歯が白くなったのをきっかけに過酸化尿素の臨床応用が始まったといわれています。

ホワイトニングの方法

 今回は二種類のホワイトニング―歯科でおこなう「オフィスホワイトニング」と自宅でおこなう「ホームホワイトニング」についてお話したいと思います。
 どちらの方法も、歯科医師・歯科衛生士による説明と適応できるかどうかの判断が必要です。判定後、歯の表面の汚れをクリーニングします。
 「オフィスホワイトニング」は、歯にホワイトニング剤を塗り(この場合過酸化水素という薬剤です)、光線を当て薬剤を活性化させて歯を白くします。その場で効果が現れるという利点があります。
 「ホームホワイトニング」は、まず歯科医院で自分の歯の型を取ります。そしてマウスピース状の物を歯科技工士に作ってもらい、そのマウスピースの中に薬 剤を入れて一日数時間装着します。過酸化尿素が分解して過酸化水素を発生し、ホワイトニング効果が出ます。
 これをだいたい二週間から三週間続けます。その名の通り、自分で自宅ですることになります。歯科医の目の届かないところでサボると、期待する結果は出にくいですよ!

料金はどれくらいでしょうか?

 「ホワイトニング」は保険がきかない自由診療になりますので、料金は歯科医院によってまちまちです。「前歯のみ」といった部分的なホワイトニングもあり、金額も一~一〇万円くらいと、サービス・利用回数によっても幅があります。
 費用のことも含めて事前によく調べ、信頼できる歯医者さんをみつけてください。

いつでも元気 2007.11 No.193

リング1この記事を見た人はこんな記事も見ています。


お役立コンテンツ

▲ページTOPへ