事業所のある風景

2023年11月15日

民医連事業所のある風景 三重 津生協病院 2023年6月新病院開院! 人と人がつながる“地域のえんがわ”をめざして

地域とのつながりを大切に

 当院は、急性期病床40床、障がい者病床40床、地域包括ケア病床40床の計120床の病院です。高齢者を中心とした地域の軽中度の急性期や、在宅患者の急性増悪などの一次・二次救急医療に対応した医療を担うとともに、サブアキュート・ポストアキュートなど、在宅療養支援と在宅復帰支援のハブ機能として地域の中で役割を発揮しています。また、健診事業、予防接種やメディカルフィットネスなどの予防医療にも力を入れ、地域の中でのポジションを確立してきました。
 当院は、2023年6月に新築移転し、新たな一歩を歩み始めました。新しい土地でも地域に密着した病院として発展していけるようにと開院前からさまざまなとりくみを行ってきました。移転する2年前から月に1回、新病院周辺地域の清掃活動を職員、地域の医療福祉生協組合員とともに行ったり、新病院の場所を使って、えんがわマルシェという祭りを2回開催し、開院前から地域とのつながりをつくってきました。3回目のマルシェは11月に新病院の建物を使って初の開催となります。

地域の“えんがわ”をめざして

 私たちは、人の健康な暮らしをつくるもののひとつに、“人とのつながり”が必要と考えています。もし、周りに誰もいなかったらどんな暮らしが待っているのか。喜びを共有する人もいない、辛いときに相談できる人もいないそんな暮らしを想像してみてください。人とつながり、さまざまな出来事がある中で私たちの暮らしは豊かに、そして健康になっていきます。その考えのもと、津生協病院を人と人がつながる場所にしていきたい。人がゆるく気軽につながれるようなえんがわのような場所にしていきたいと考え、新病院建設の第一のコンセプトは「地域のえんがわになる」としました。
 新病院の1階には広いエントランスロビーを設け、そこでくつろげるようにテーブルやいすを並べました。また、ロビーに面して、売店、ガラス張りのワーキングスペース、外の広場と院内をつなぐウッドデッキ、院内保育所などを設け、さまざまな用途で来院するひとがロビーでつながるような空間づくりを行っています。ロビー自体を使って写真展なども開催しており、普段、患者として利用するだけではつながることのない患者同士がつながるきっかけにもなっています。また職員もロビーを使って話をしたり、休憩をとったりと、それぞれにとって居心地のいい空間になっています。明日はどんなつながりが生まれるだろうと毎日ワクワクしています。
 新たに歩み始めた津生協病院が医療機関として地域になくてはならない存在に、そして、えんがわとしてなくてはならない存在になれるようこれからも地域とともにあり続けたいと思います。
津生協病院 事務長 岩﨑吉樹)

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