いつでも元気

2007年12月1日

カムカム健康法(24) ホワイトニングって?(下)

迎 宮世(福岡・千鳥橋病院付属歯科診療所)

ホワイトニングができない人も

 「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」、どちらの場合も、ホワイトニングができるかどうか、歯科医院で判定をする必要があります。
 たとえば、妊娠中の方はホワイトニングはできません。また、神経をぬいた歯や、テトラサイクリンという抗生剤を幼い頃長期間服用して強く色素沈着した歯 の方など、ホワイトニングの効果が出にくい人もいますので、歯科医に相談してください。

白さは永久に維持できないの?

 「ホワイトニング」では、治療途中や治療後に一時的に歯がしみること(知覚過敏)があります。だいたい数日でもとに戻りますが、ひどくしみるときには一時的にホワイトニング剤の塗布をお休みしたり、知覚過敏の薬を塗ることもあります。
 「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」ともに、一度やっても永久に白い歯のまま、というわけではありません。
 日常の食生活で歯を使うので汚れが着いて、少しずつくすんでくるのです。特に着色性の飲食物、たとえば赤ワイン、ウーロン茶、紅茶、コーラ、カレーな ど、色がついているものを口にするとホワイトニング前の色へ後戻りする速度が速まります。でも、大好きな赤ワインやカレーを我慢するのはつらいですね。実 際、緑黄色野菜なども、ホワイトニングの観点からみれば、「着色性食物」に入ります。栄養があるのに食べてはダメ! とはいえません。

健康で白い歯を保つ方法は…

 基本的には、ご飯を食べた後は早めに歯磨きをすることです。赤ワインを飲んだりしたら早めに歯磨き、無理なら口をすすぐなど工夫しましょう。
 そしてまた歯が黄色くなってきたなぁ、気になるなぁというときは、ホワイトニングをしにきてください。
 ホームホワイトニングをしていた方はマウスピースがあるので、追加の薬剤を歯科医院で購入すれば大丈夫です。いまはホワイトニング後の歯磨き剤なども充実していますので、上手に利用してもらえばよいと思います。

やっぱり毎日の歯磨きが大事

 歯は歯槽骨という骨に植立しています。健康な歯肉はピンク色をしていてこそピンクと歯の美しさ、白さのコントラストが見る人をひきつけます。
 歯肉に炎症があり赤く腫れている、白い歯だけど虫歯で穴があいている、などはホワイトニング以前の問題です。ホワイトニングは土台(健康な歯周組織)あってこそ引き立つモノです。
 毎日の歯磨き、定期的な歯科医院での歯石取り、虫歯チェックなど、日常のケアもしっかりおこなって自分を一番輝かせる歯の状態を保ってください。

いつでも元気 2007.12 No.194

リング1この記事を見た人はこんな記事も見ています。


お役立コンテンツ

▲ページTOPへ