声明・見解

2005年12月9日

【抗議声明2005.12.09】 イラクへの自衛隊派兵延長の閣議決定に強く抗議するとともに、 イラクからの自衛隊の即時撤退をつよくもとめる

【抗議声明】

 
イラクへの自衛隊派兵延長の閣議決定に強く抗議するとともに、
イラクからの自衛隊の即時撤退をつよくもとめる

2005年12月9日
全日本民主医療機関連合会
会長 肥田泰

 12月8日政府はイラク復興特別措置法に基づく基本計画を変更し自衛隊のイラク派兵期間を来年12月14 日までの1年間延長することを閣議決定した。前回のイラク派兵の延長に引き続き、今回も国会にも諮らず国民にまともな説明もせずに派兵延長を決定した。さ らに各種世論調査で国民の7割を越える人が派兵継続反対の意思表示をしているにもかかわらず、派兵延長を決めたことは民主主義を冒涜する行為であり、満身 のいかりを込めて強く抗議する。

 米軍はいまなおイラク国民に対し、激しい空爆をくり返し何の罪もない民間人のいのちを多数奪い続けている。航空自衛隊はその殺戮をくりかえす米軍の兵員 や軍事物資などを空輸し、無差別殺戮を後押ししている。派兵の根拠である「人道復興支援」とはとても呼べるものではない。

 12月4日に、「ノージャパン」と叫ぶデモ隊が陸上自衛隊の車両めがけて投石するなど、イラク国民からも自衛隊の撤退を望む声が強くなっている。
また自衛隊の宿営地を標的とした砲撃が11回におよぶことや、道路際に仕掛けられた爆弾が自衛隊の車列を狙って爆破するなど、政府の定義する「非戦闘地 域」とはとても呼べる状況ではない。イラク特措法が義務づけた「自衛隊員の安全の確保」ができる状態ではない。

 そもそも自衛隊のイラク派兵は、米国の強い要望に応えるものである。今回の派兵延長も米国の「シャット・ユア・マウス(黙って派兵を延長しろ)」という 意向を丸飲みしたものであり、イラク国民の感情や日本国民の世論を無視した行為を絶対に容認できない。

 わたしたちは、無法で道理の立たないアメリカのイラク戦争および占領支配に強く反対するとともに、自衛隊のイラクからの即時撤退をつよく求める。

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