民医連新聞

2004年4月19日

イラクから自衛隊は撤退を 3人の安全と解放を願い、緊急行動

 「自衛隊はイラクから撤退を」の声が全国にまきおこっています。イラクで拘束された日本人三人は人道支援のために現地入りした人。自衛隊の 出兵で「NGOやボランティアが危険にさらされる」と識者が強く指摘したことが、四月八日、まさに、現実のものとなりました。全国の民医連職員も三人の解 放を求めて「自衛隊を撤退させよ」の行動に立ち上がりました。外務省や防衛庁、小泉首相宛てにメールやFAXで要請。緊急集会や街頭署名などに行動してい ます。

「やれることすべてを」

 三人を救出するために「考えられること、やれることすべてを」。北海道民医連は小泉首相、外務省、防衛庁に要請 し、連日ピースウオーク、集会、署名をくりひろげ、「ニュース」発行体制を。アルジャジーラテレビとイラクのメディアのメールアドレスも流し、「三人の人 となり、信念を知らせよう」と呼びかけました。

 今井紀明さんのお母さんが勤める北海道勤医協西区病院でも、九日、緊急昼休み集会を一六〇人で行い、意思統一。街頭宣伝・署名行動に飛び出しました。

全国各地で支援の輪広がる

 全日本民医連は九日、肥田泰会長が内閣府に出向き、「イラクから自衛隊の速やかな撤退を」求め、小泉首相宛ての要請文を渡しました。

 また各地の事業所でも、要請文を関係機関に送るなどの運動を行っています。

 「業務終了後、もよりの駅で共同組織とともに緊急行動」(千葉)、「御柱祭の見物人にむけて宣伝、青年職員も懸 命に訴え」(長野)。東京・東葛病院では、「三人の安全を守るために、即時撤退を求めます」の署名を職場に回し、あっという間に集まった一九〇筆の署名を 小泉首相宛てにファックスしました。奈良民医連では、駅前でビラ五〇〇枚を準備し抗議宣伝を行いました。「三人を助けてやらなあかんやん」と高校生がビラ の配布を手伝いました。全国各地で支援の輪が広がりました。

 被害者の家族らは、「自衛隊の即時撤退とイラクからのすべての武力廃絶を求めます。アラブの皆様と平和な社会をめざしたい」と、述べています。

(民医連新聞 第1330号 2004年4月19日)

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