民医連新聞

2004年6月7日

薬学生“つどい”に先輩は関りを

関東甲信越で実施した05年卒薬剤師の就職説明会は、4月120人、5月80人と、例年の1.5倍の参加がありました。今回、2紙に広告を載せ、業者委託しダイレクトメールの発送、名簿づくり、エントリーへのお礼、参加確認などを丁寧にすすめたためです。
 しかし内定に結びついた人は、うまくいった法人で数人。たいへん厳しい状況です。薬学部教育の6年化を目前に、大学院進学者が増え、病院や特に調剤薬局への求職が減っていることも背景にあります。
 説明会では、はじめの1時間で民医連薬剤師の特徴などを説明し、その後で各法人のブースを3カ所回れるようにしました。「調剤薬局に就職しても病院研修 もでき、医薬連携で総合的な仕事ができる」と強調もしましたが、病院志向が根強いようでした。集団的な説明会では獲得が難しいのが現状です。
 低学年から結びつき、実習や1日体験の中で民医連への理解を深めてもらう原則的な活動が重要です。いま薬害に関心を持つ学生が少しずつ増え、「薬学生の つどい」が広がっています。これらの活動に先輩として関わり、つながりを持つことが大切です。
 一方、大学で必修化された4年生の保険薬局実習を受け入れるため、低学年の受け入れに支障がでる傾向もあります。低学年生との関わりの工夫とともに、大学側と信頼関係をつくり、民医連をアピールすることも大事です。
 様変わりする薬剤師獲得の状況のなか、医学生・看学生対策などからも学び、とりくみを強めましょう。
(伊藤典子・東京民医連薬剤師委員)

(民医連新聞 第1333号 2004年6月7日)

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