声明・見解

2008年11月28日

【抗議声明2008.11.28】公的医療保険制度を否定する麻生首相の暴言に対し断固抗議する

2008年11月28日
全日本民主医療機関連合会
会 長  鈴木 篤

 麻生首相は11月20日の経済財政諮問会議で「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分 の金(医療費)を何で私が払うんだ」などと、病気になって受診する高齢者を攻撃する発言をした。この発言は、公的医療保険制度の存在意義を否定する暴論で あり断じて許されるものではない。私たちは麻生首相に発言の撤回と国民への謝罪を求めるとともに、暴言に対し怒りを込めて抗議する。

 また、麻生首相は病気になった患者・高齢者に対して“病気になったのは自己責任”と批判を 繰り返し行った。病気になったときに安心して医療機関にかかれるように、国民が保険料を出し合って支え合っているのが医療保険制度であり、麻生首相の発言 はこうした公的医療保険制度の存在意義を無視する暴論である。

 麻生首相は、11月19日に医師不足問題で「社会的常識がかなり欠落した人が多い」と医師 に責任をなすり付ける発言をし、医療界から抗議が殺到する中、陳謝した。今回の暴言はその陳謝からわずか3時間半後の経済財政諮問会議で行ったもので、 まったく反省の姿勢が見られない。

 麻生首相の一連の発言は、医療現場が抱える困難な問題や医療崩壊の実態、医療制度のしくみをまったく理解していないものであり、国民のいのちと健康に責任を持つべき首相としての資質が欠落していると言わざるを得ない。

 全日本民医連は、真に国民のいのちと健康を守るために、医療の再生をめざし、幅広い人々と連帯し奮闘するものである。

以上

リング1この記事を見た人はこんな記事も見ています。


お役立コンテンツ

▲ページTOPへ