民医連新聞

2003年2月1日

札幌 ホームレス健診実施

学生・市民がボランティア案内役 北海道勤医協

 【北海道発】12月21日、札幌市内のホームレスの人たちを対象に健康診断を実施し、46人が受診しました。
 この健康診断は、ホームレスの支援活動をしている「北海道の労働と福祉を考える会」主催の「年越し健康まつり」の一環。七月に北海道勤医協に要請があ り、札幌市が住民健診相当を財政援助するもので、実施にむけ、同市の担当課と数回の懇談を重ね、ボランティアを募るなどの準備をすすめてきました。
 当日は、ボランティアとして北海道大学・札幌医大の学生や市民30人が、道勤医協からは7人の医師・歯科医師はじめ40人が参加。マスコミ5社も取材にきました。
 会場の市民会館には開始時刻午後1時30分の前から、市内のホームレスのほぼ全員と見られる80人が集まり、開場と同時に入場。受診希望者一人ひとりにボランティアが付き添い案内にあたり、一時間半で健診は終了しました。
 健診受診者の平均年齢は49歳。40歳未満が7人、女性が2人含まれていました。異常所見が26人に見られ、およそ10人が要治療で、年末までに5人が入院となりました。
 健診終了後は、くじ引きで福袋があたるお楽しみ企画。「福」に「腹」と「拭く」をかけて、お茶やタオルなど品物が入っています。また、参加したホームレ スの人たち全員に、手作りのお弁当と健康セット(銭湯の利用券・歯ブラシ・タオル)、冬物衣料がプレゼントされました。
 なお、健診結果返しは1月26日に、炊き出しを合わせて行う予定です。(橘晃弘・北海道民医連)

(民医連新聞 第1299号 2003年2月1日)

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