民医連新聞

2004年9月20日

命によりそう 介護・福祉(7) うれしい、利用者さんの笑顔「良い介護ができたかな」

介護福祉士・相馬由美子

 いまのショートステイに異動して三カ月になります。それまで約五年、リハビリ病棟で働いていました。働き始めたころは、病院で初めて採用された職種だっ たこともあり、「介護福祉士」は知られていないと感じることも結構ありました。看護師さんの補助的な仕事も多く、「私の仕事は何?」と悩んだりもしまし た。

 入所されている方の家庭復帰を目指し、生活を援助するのが私たちの仕事です。身体面はもちろん、精神面でのサポートも大切。病気に落ち込んで、訓練の意欲を無くしている方もいます。無理に励ましては逆効果なので、患者さんのやる気がひき出せるよう、接し方も工夫します。

 医師やリハ、看護師さんなど、他の職種と協力しながら働くのは楽しいです。お年寄りも、そのお世話も大好きで す。もともとは保育士だった姉に刺激され、「高齢化する社会で、役に立つ仕事を」と介護福祉士になりました。患者さん・利用者さんの笑顔をみられた時「良 い介護ができたかな」と、うれしくなります。

 同僚たちと顔をあわせると、休憩時間でもすぐ利用者さんたちの話になります。仲もとても良いので、イベントなどを計画して仕事外でいっしょに過ごすことも多いです。

 もちろん勉強もします。月に二回、学習会に出ていますが、そのうちショートステイで続けている学習会は、自分た ちが報告者になります。リハビリ、疾病のこと、移動介助など、図書館に行って調べ、準備します。自分の勉強にもなるし、それが利用者さんにも返せるので、 努力はムダになりません。

 ショートステイでの仕事には慣れてきましたが、次の宿題はご家族とのコミュニケーションをもっと密にすることです。在宅での生活をより良いものにするには、欠かせない要素ですから。(青森・ショートステイやすかた)

(民医連新聞 第1340号 2004年9月20日)

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