いつでも元気

2010年1月1日

苦しい時こそ仲間を

メッタ汁で炊き出し 石川・金沢北健康友の会

torikumi219_03 一〇月二三日、ことじ荘で炊き出しをおこない、住人一一人を含む約二〇人が参加しました。ことじ荘とは、友の会や城北病院で生活相談した人たちが何人も生活しているアパートです。
 ここで食事会をしたのは六月が最初。仕事も住むところもなく、生活困難に陥った人たちを何とか励ましたいと友の会が相談し、大家さんと不動産屋さんが快く協力してくれて、「ことじ班」が誕生しました。
 今回は、大家さんと不動産屋さんが、まきストーブを持ち込み、新米を炊き、メッタ汁(豚汁)を作ってくれました。あまりにもいい天気なので、外で輪になって食べました。
 藤牧会長が友の会の入会を訴えると、ほとんどの人がその場で入会。城北病院のソーシャルワーカーなどがカンパで持ち込んだ毛布や着る物もすぐになくなりました。
 若い人もいますが、血圧の高い人が何人かいて、受診を勧める場面もありました。みんな今回は初回よりリラックスした表情。「次はクリスマス」と次の予定も決めました。
(藤牧渡通信員)

再出発誓う人たちの班が 福岡・千鳥橋病院

 〇九年夏、病院で友の会の班がひとつ結成されました。班員は全員、さまざまな事情でホームレスだった方々です。
 退院後もほとんどの方が慢性疾患をかかえながら通院中。アパートで一人暮らしです。「人との会話は病院にきた時くらい」と。それではあまりに寂しい、 せっかく再出発したのだから、もっと人間らしく生きがいをもって生きたい、と切実な声があがり、班結成になりました。
 結成日、Yさんが「むすびの会」という班名を提案、「私たちは千鳥橋病院でむすばれ、再出発した。そしてこれから、これまでの人生で切れた人と人とのき ずなを、新たにむすんでいきたい」と。それはみんなの拍手で承認されました。
 知り合いを増やしたい、安くて簡単で病気にもいい食事のつくり方を知りたい、家計のやりくりの知恵がほしい、診察時には聞けないことを班会で聞きたい、 など、やりたいことが続々と出ました。これまで四回の班会が開かれ、次回は初の昼食会を計画。会を重ねるごとに会話が増え、笑顔が出ています。
(伊規須朋子)


各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。

いつでも元気1月号No.219より

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