いつでも元気

2011年6月1日

いまこそ「いのちの平等」

無低診2年で記者会見 兵庫・尼崎医療生協

 二〇〇九年三月一日に、当医療生協では無料・低額診療事業を始めました。三月一〇日、この二年間を振り返って、尼崎市記者クラブで記者会見を開きました。
 理事会事務局長として出席した私は、入院して二週間~四カ月弱で亡くなった四人の方の事例を報告。「高すぎる保険料に苦しみ、窓口負担の重さに耐えかねて受診をためらっている、受診抑制の多さをあらためて実感した」と訴えました。
 尼崎市の国保料滞納世帯は二四%を超え、年間所得三〇〇万円未満の四人以上世帯の滞納率は五一・八%と深刻です。
 そんななか、二〇〇九年度は八三世帯一四八人、二〇一〇年度(二月末現在)は一〇四世帯一八五人が同事業の適用となりました。
 同事業を含め、「いのちの平等」を掲げる私たちの医療活動をもっと広く知らせたいと思います。
(粕川實則)

学校訪問して無低診周知 宮崎生協病院

 当院では昨年四月から無料・低額診療事業を始めました。開始した当初は記者会見もおこない、広く宣伝したつもりだったのですが、これまでに寄せられた相談は一九件。
 県連理事会で「まずは近隣の学校に直接お知らせしよう」との方針を提起。当院のケースワーカーと事務で、五つの小中学校を訪問しました。
 対応していただいた各学校の保健室の先生全員が、事業を「初めて知った」とのこと。宣伝不足を感じました。
 懇談するなかで、「小指が骨
折しているのに病院に行かず、何度も親に連絡したのに、結局受診せず完治させた子どもがいた」「金曜日に擦り傷を消毒して『あとは家の人にしてもらいなさ い』といったのに、月曜日まで何もせずに来る子がいた」という実態を聞きました。
 「ネグレクトと経済的困窮の区分がしにくく、どこまで学校が踏み込んでいいのか迷っている」という話が、先生方から共通して語られました。
 事業をもっと利用しやすくできるように国に訴えながら、宮崎民医連内でも論議したいと思います。
(白石敏夫)

診療所の歴史振り返る 岡山医療生協芥子山支部

torikumi236_02 二月一四日、西大寺ブロックのつどいを開きました。職員を含めて四一人が参加しました。ことしは趣向をかえて、西大寺診療所の歴史をパワーポイントで振り返りました。
 その後、四グループにわかれて討論。「組合員になってよかったこと」については、「いろいろ学習できた」「仲間ができた」「入院時に差額ベッド代をとらないのがすばらしい」と。
 「診療所に望むこと」については、「もっと広く新しくしよう」などの意見が出ました。
 グループごとに討論のまとめを発表したあと、お弁当を食べながら交流しました。
(湯原明慧通信員)


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いつでも元気6月号No.236より

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