くすりの話

1997年9月1日

くすりの話 9 夏にご用心!皮膚のトラブル

Q:日差しの強い季節になったら、腕に湿疹が出てきました。どうしたらよいでしょう。

A:普段の生活で浴びる日光で、皮膚に発疹か出るなど異常な反応があらわれる場合を、光線過敏症といいます。発疹のできる場所はひたい、鼻、ほほ、耳の外側などの顔、胸の襟を開いた部分、腕、足、手の甲など日光にさらされるところです。
光線過敏症をおこす原因はさまざまありますが、飲んでいる薬によっておこることがあります。可能性があるのは、糖尿病の薬、利尿薬、精神安定剤、抗ヒスタ ミン剤、抗生物質、消炎鎮痛剤などで、心配な場合は薬剤師に問い合わせてください。
服用しはじめて2~3日、ときには半年以上服用していて、5月ごろ日差しが強くなってきてはじめて症状があらわれる場合があります。
治療は、原因の薬を中止するだけで治ります。急性期の赤い斑点には、ステロイト軟膏をぬります。原因不明の場合には直射日光をさけるのがもっとも大切で す。服装も露出している部分をできるだけ少なくし、顔や手の甲には日焼け止めをつけて日光を遮断しましょう。
それでもよくならない場合は、皮膚科の医師に相談しましょう。また、くもりの日でも相当量の紫外線を浴びるので気をつけましょう。

Q:足の指に湿疹のようなものができました。湿疹用の薬をぬったのですが治りません。人には「水虫じゃない?」といわれたのですが、やはり水虫の薬をぬったほうがいいでしょうか。

A:水虫は「白癬菌(はくせんきん)」というカビが足の指の間や足の裏皮膚にすみつくためにおこる皮膚疾患です。
薬は、白癬菌を殺す作用をもつリームや液剤がおもに使われます。最近の水虫の薬はとてもよく効くので、1~2カ月ぬりつづけるとかゆみなどの症状はなくな ります。しかし、治ったと思って薬をぬるのをやめると、皮膚の奥に入り込んだ白癬菌が、高温多湿というカビの好きな条件が整ったとき復活し、次の年の夏に 再発してかゆみに悩むことになります。最低でも6カ月はぬりつづけてください。
湿疹は、乾燥・刺激・光やその他のアレルギーなどによる皮膚の炎症です。薬としては、炎症を抑えるステロイド外用薬、抗ヒスタミン・抗アレルギーなどの内服薬も使われます。
湿疹と水虫に使う薬はまったく違います。湿疹だと思って水虫にステロイド軟膏をぬっていると、カビに対する抵抗をなくし、何もぬらないときより悪くしてしまうことがあります。
水虫? 湿疹? は悩んだら皮膚科の診断を受けてください。

いつでも元気 1997.9 No.71

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