事業所のある風景

2017年11月15日

民医連事業所のある風景 三重/高茶屋診療所 あなたのもっとも大切な方を紹介したい診療所をめざして

高茶屋にもわれらの診療所を

 高茶屋診療所は津市の南部に位置し、町は古民家、集合住宅が立ち並び、急速に新興住宅が広がってきています。南には町工場がたくさんあり、外国人労働者も約1500人が在住し、外国人コミュニティが多く見られる地域です。津生協病院とは約5km離れた、連携をとりやすい距離にあります。
 1975年に高茶屋診療所が誕生し、「住みなれた地域に安心して住み続けたい」という願いに応えるため、組合員とともに健康づくりや地域を住みやすくする活動にとりくんできました。2003年には通所介護事業所を開所し、2010年から「家庭医/総合診療医」による家庭医療を実践。家庭医療を学ぼうとする多くの研修医や医学生・看護学生が訪れるようになりました。

高茶屋診療所・デイサービスなずながパワーアップ

 2016年4月に老朽化した診療所を新築のリニューアルオープンで実現することができました。新しくなった高茶屋診療所では通常の診察室4診にくわえ、婦人科診察室、感染分離用診察室を備えました。またキッズコーナー、こども専用の扉や小児用トイレ(排せつ練習)なども設置し、子どもにも優しい構造です。医師も複数体制となり、24時間対応型在宅医療が実現し、現在では機能強化型の在宅支援診療所として医療を提供しています。
 2017年4月、デイサービスを拡大し、広びろと木の香りを感じてもらえる空間となり利用者から喜ばれています。

元気センターたかぢゃやが誕生

 2017年4月にコミュニティ施設をオープン。「元気センターたかぢゃや」は、“出会いが嬉しい、ホット一息、喜楽に集える憩いの場”となっています。まさに元気の源となり、地域を見守る視点で支え助け合い、つながりの活動を広めています。現在、土日祝日以外は毎日しゃべり場を開催し、「診察の待ち時間や近所の待ち合わせの場所など」地域に開かれた施設として、サークル活動、医療福祉生協の新しい班もたくさん誕生しています。

高茶屋診療所・デイサービスなずなの次への役割と機能の充実を求めて

【役割】「新専門医制度」に対応した総合診療医研修施設として、「総合診療医」を養成し、医療から介護、地域でみていく医療福祉生協・民医連の医療を担う医師を育てていくことを役割としています。
【機能1】赤ちゃんから高齢者までの外来診療、訪問診療を中心に医療を実践、内科疾患だけでなく、整形外科、メンタルヘルス、婦人科、皮膚科、予防医療など幅広い診療を提供していきます。
【機能2】医療機関と介護事業所を合わせもった特色を生かして、地域のなかで医療と介護が連携して、安心して在宅生活がつづけられる、その支えになるような事業所になりたいと考えています。個々の利用者が「ほっと」できるように、地域や居宅での生活感を大切にして、地域の寄り合いのような雰囲気をめざしています。
【機能3】食事もできる「ぷらっと立ち寄れる」集いの場として地域に開かれた施設として、組合員を中心とした運営をめざしています。また、新総合事業への対応や地域支援事業のとりくみもすすめていきたいと考えます。
 こうした高茶屋地域における役割と機能をもって、「地域まるごと健康づくり」に役立ち、医療福祉生協・民医連の無差別・平等の地域包括ケアを推進していく複合施設をめざす活動をすすめていきます。
高茶屋診療所 事務長 小川喜市郎)

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