MIN-IRENトピックス

2018年9月18日

再び辺野古新基地 建設ノーの意思を示そう 翁長県政を受け継ぎ平和で豊かな沖縄を

 沖縄と日本の未来を決める転換点が目前です。故翁長雄志知事の遺志を引き継ぎ、オール沖縄の県政の継続が焦点です。
 全日本民医連は、辺野古新基地建設を断念させ、平和な沖縄をつくるために全国支援にとりくんでいます。職員と共同組織のみなさんの声を紹介します。

オール民医連で県民の不屈の姿勢を

座波政美 沖縄協同病院 医師

 辺野古新基地建設反対の先頭に立ち、政府の圧力と強権にも屈することなく奮闘されてきた翁長雄志沖縄県知事が、八月八日に逝去されました。翁長知事は術後も治療を受けながら、公約であった「承認撤回」を表明し、最後の決断は私がすると語っていました。まさに命をかけたたたかいを沖縄県民に示し、勇気をもたらしてくれました。これまでの実績と、「基地問題は人権の問題」と位置づけ沖縄県知事としてぶれることなく県民の立場を貫いた姿勢は全国に誇れる政治家でした。
 沖縄防衛局は土砂投入を表明したものの、県は承認撤回を行い、工事は中断されました。辺野古新基地建設を全面的に断念させたいと思います。
 私たち沖縄民医連は二〇一四年の沖縄県知事選挙で、全国からの支援行動で、現職知事に一〇万票の大差をつけて圧勝しました。しかし新基地建設の困難は今も続き状況は改善されていません。
 沖縄民医連は四年間、「平和をまもるたたかい」にとりくみ、辺野古支援連帯行動、医療支援、オール沖縄のたたかいにも結集してきました。
 今回も、「建白書の立場に立ち、辺野古新基地建設に反対する」ことは、沖縄の未来のために大変重要な意義をもつものです。
 沖縄民医連は「沖縄民医連二〇一八平和をまもるたたかい」を位置づけ、自覚的かつ積極的に支援行動にとりくむことを確認し、全国支援も決定しました。
 私たちは急速かつ旺盛にとりくみをすすめ、全職員が団結してオール民医連で支援行動にとりくんでいきたいと思います。
 翁長知事と私たちのたたかいはまだ終わっていません。翁長知事が命を賭(と)してたたかってきた辺野古新基地建設阻止への問題は継続し、より広範な県民との結束を強め、前進していくことが重要です。
 政府からの理不尽な圧力に負けない、沖縄県民の不屈の姿勢を示していきます。全国からのご支援をよろしくお願いします。

反基地沖縄の思いを結集させたい

比嘉大 沖縄協同病院 後期研修医

 患者のおじいやおばあから、空襲の話など戦争の辛い経験を聞くことがあります。七〇年以上経っても決して忘れられないのです。
 選挙のたびに沖縄は分断され、沖縄の人間がどんなに声をあげても日本政府は聞いてくれないという気持ちもあります。けれど、辺野古の新基地計画がスタートしてから二一年間、基地をつくらせてこなかった実績もあります。
 保守系の政治家や保守に投票する人も含め、沖縄に米軍基地が増えていいと考えている人はいません。沖縄の自民党も一貫して基地の整理・縮小を言ってきた。だから、オール沖縄が誕生し、翁長さんが「新基地をつくらせない」と貫いたことは沖縄の思いの結集だと感じています。普天間基地はすぐに返還し、辺野古に新しい基地はつくらない、この沖縄の思いを実現したいです。

日本中で翁長さんの遺志を受け継ぐ

南康代 愛知・千秋病院 看護師

 今年一月、辺野古の座り込みに救護班として参加しました。座り込みをしていたのは地元のおじい、おばあを中心に少人数だったのに、警備と資材を運び込むトラックはものすごい数。平和的な行動を暴力的に抑え込む様子に憤りを覚えました。警備や工事の人に向かって「あなたたちも同じ沖縄の人でしょう? 県民の暮らしを脅かさないで」と呼びかけていたのが印象的でした。
 アメリカといっしょになって沖縄に基地を押し付けているのが日本政府。多くの国民がそれを許してしまっているのも事実です。
 翁長さんは「沖縄にこれ以上、新しい基地はつくらせない」と最後まで県民とともにたたかい抜きました。その遺志を日本中で引き継ぎ、全国の仲間でつないで、平和な沖縄と日本を実現するために私もがんばりたいです。

政府の理不尽な圧力に負けない全国支援を

基地こそ経済振興を阻害

川崎善美 沖縄医療生協糸満支部運営委員長

 毎週、辺野古新基地建設反対のスタンディングを続けています。翁長雄志知事は辺野古新基地建設を許さない私たちの声の代弁者でした。沖縄県民の意思は今でもかわりません。
 辺野古新基地建設を切り離して、経済振興とは言いますが、基地こそ経済振興の阻害になっているのです。基地をなくせば経済振興がはかれることは、基地返還された地域をみてもはっきりしています。
 平和で豊かな沖縄をつくるために、全国のみなさんの応援をお願いいたします。

きれいな辺野古の海守る

土橋由輝奈 北海道・札幌西区病院言語聴覚士 

 六月に全日本民医連辺野古支援連帯行動に参加しましたが、辺野古で見たきれいな海と、埋め立て工事中の現場は今でも鮮明に思い出せます。
 参加後に私自身ができる行動として、辺野古支援連帯行動の報告や辺野古・高江写真展の開催に携わりました。
 北海道での陸上自衛隊と米海兵隊との共同訓練でも、オスプレイが使用されており、基地問題は沖縄だけの問題ではないとあらためて認識しました。
 辺野古新基地建設を断念させ、平和な沖縄をめざすために、これからも各地でたたかいを続けていきましょう。

(民医連新聞 第1676号 2018年9月17日)

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