くすりの話

2016年1月30日

くすりの話 186 薬と食べ物

genki292_22_01 薬を服用している間は避けた方が良い食べ物や飲み物があります。今回はよく処方されている薬との関係で注意が必要なものを紹介します。

1:納豆とワルファリン

 納豆に含まれる納豆菌は、心房細動や心筋梗塞などの治療に使われるワルファリンの効果をほとんど無くしてしまいます。納豆菌が体内にいる間は影響しますので、ワルファリンを服用している間、納豆は必ず避けてください。

2:グレープフルーツとカルシウム拮抗剤

 アムロジピンやニフェジピンなどのカルシウム拮抗剤は主に高血圧治療に使われます。影響の大きさは薬によってさまざまですが、グレープフルーツやハッサク、ブンタンの成分はこれらの薬の効果を通常以上に引き出してしまいます。結果、血圧が下がりすぎてふらついたり、筋肉痛が起こるなどの副作用が出やすくなるため十分気を付ける必要があります。また高脂血症の薬などでも、同じ作用が起こります。
 グレープフルーツの成分が体から無くなるのには十数時間以上かかるとされています。これらの薬を服用している間、グレープフルーツやハッサクは避けてください。

3:牛乳と抗菌剤

 牛乳やヨーグルトなどカルシウム分の多い食べ物や飲み物は、お腹のなかでカルシウムと薬が結合し、薬の吸収が悪くなることがあります。膀胱炎の治療などで使われる抗菌剤のシプロフロキサシンでは、薬が体に吸収される量が半分近くに減るため細菌を殺す効果が弱くなってしまいます。
 胃の中でいっしょにならなければいいので、牛乳やヨーグルトは2時間くらい間隔をあけて飲めば問題ありません。

4:薬と飲酒

 お酒はさまざまな薬の効果を強めてしまうので、必ず医師・薬剤師に確認してください。市販の医薬品で特に注意が必要なのは、かぜ薬によく含まれているアセトアミノフェンです。日ごろからお酒を飲む人で、アセトアミノフェンが含まれている痛み止め(「カロナール」など)を服用している人が、さらにかぜ薬を飲むと肝臓に負担をかけてしまい大変危険です。また、寝つきをよくする全ての睡眠導入剤の作用を強め、ふらついてケガをしたり、薬を飲んでからの記憶をなくしてしまうこともあるので、これも大変危険です。
 薬と食べ物・飲み物の関係は、薬の種類、時間や量との関係もあり複雑です。ささいなことでもぜひ、薬剤師に問い合わせてください。また、納豆やグレープフルーツ・牛乳・ヨーグルトなどは一般の人には健康によいものですから、安心して飲食してください。

◎「いつでも元気」連載〔くすりの話〕一覧

 

いつでも元気 2016.2 No.292

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