副作用モニター情報(薬・医薬品の情報)

2009年6月1日

副作用モニター情報〈311〉 リレンザ(抗インフルエンザウイルス吸入剤)による異常行動にも注意を

タミフルと同様にリレンザについても2008年度、当モニターに異常行動が2件、幻覚が1件報告されています。吸入剤といえども体内に吸収され、タミフルと同様の副作用が発現する可能性は否定できません。

【症例1】小学生の男子。リレンザ初回吸入の約3時間半後、入眠中に検温のため声をかけ体に触る と、突然起き上がり目を見開き、うなり声を発して苦悶。数秒後、急に立ち上がり2階に勢いよく駆け上がった。再び布団に横たわったが、声をかけると突然起 き、目を見開き興奮した様子で「死ぬ、死ぬ、みんな死ぬ。赤い大きなものが近づいてくる」と言うなど意味不明な言動が数分つづく。その後、眠れないと言い、ビデオをつけ、じっと見つめているが反応なし。再び入眠したが、30分後に起き、座って目を見開き何かを見つめながら怖がる仕草がつづいた。翌日、覚 醒した後は普通の状態に戻り、前夜のことは覚えていなかった。その後、リレンザの吸入をつづけたが、異常はみられなかった。

【症例2】10代男子。リレンザ初回吸入後、入眠。吸入の約5時間半後、急に起き出し母親の上にドンと座ったり、物を蹴ったり、おかしな行動・言動が出現した。翌日は解熱し症状も改善したためリレンザは中止した。

 新型インフルエンザに対する抗インフルエンザ薬の投与については、国内医療機関における新型インフルエンザ(A/H1N1)抗ウイルス薬による治療・予防投薬の流れ(国立感染症研究所 感染症情報センター)に沿ってすすめましょう。
 この際、タミフルについても、副作用モニター情報(279)を参考にしながら、あらためて冷静で慎重な判断と対応が求められます。抗インフルエンザ薬の使用にあたっては、患者への説明と同意、および服用後の監視(とくに初回投与時)をあらためて強化する必要があります。

(民医連新聞 第1453号 2009年6月1日)

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