くすりの話

1997年1月1日

くすりの話 副作用が心配です

Q:一般的に薬の副作用といったら、どんな症状に気をつければいいのですか。

A:薬によって副作用の症状、注意点は違います。薬には、副作用が現れたとき、早急な対処が必要となるものがあります。たとえば、血糖を下げる薬による低血糖症状です。冷や汗やふるえの症状が現れたら、すぐ糖分を補給する必要があります。
また、日常生活に影響を及ぼし注意が必要なものがあります。抗ヒスタミン剤による眠気などです。
さらに、前触れを知っておき症状が現れたらすぐに医師に連絡をしなければならないものがあります。心臓病のジキタリス製剤による吐き気・倦怠感や抗結核剤のエブトールによる視力低下などです。
その他、検査でわかる副作用もあります。服用中に胃腸障害、発疹、不快な自覚症状や体調の変化がある場合は、かならず医師か薬剤師に連絡しましょう。

Q:副作用のことなど考えると、ちょっとした病気なら薬は飲まないで治したいのですが。

A:薬には、咳を止めたり、下痢を止めたり、熱を下げたり、痛みを和らげたりするために飲む薬と糖尿病や高脂血症、高尿酸なとで病気そのものを改善するために飲む薬とがあります。
かぜなどのときは薬を飲まなくても、体が持っている自然治癒力で治ることもありますが、目に見えた症状は軽くても治療が必要な場合もあります。糖尿病や高 血圧症、高尿酸血症、高脂血症などは、初期には自覚症状はほとんどありせんが、合併症や発作を起こさないようにするために治療は必要です。
この場合、薬が必要かどうかは医師の判断によります。服用後、副作用がでた場合は薬を変えるなど検討してもらってください。なお、副作用があっても有用性 が上回るときは,薬を飲まなければならない場合も考えられます。

Q:いくつかの医療機関にかかっていて、いろんな薬をもらっていますが、副作用が心配です。

A:ときには薬の飲み合わせが悪かったり、同じような薬が重なっていたり、病気との関係でよくないものもあります。
複数の医療機関にかかったら、いま服用している薬や過去に薬が合わなかったことがあればその薬を書き込んだ手帳をもつとよいでしょう。医師や薬剤師に見せるとチェックしてもらえます。
また、薬局ではどこの医療機関の処方箋を受け付けており、「薬歴」といって薬のカルテを作っています。
何でも気軽に相談できるような薬局を作っておくと安心ですね。民医連の薬局は、どこでも納得して薬を服用してもらえるよう、心がけています。

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