副作用モニター情報(薬・医薬品の情報)

2000年3月21日

副作用モニター情報〈156〉 患者が訴える危険信号(薬によるADLへの影響)

 今回は、薬によるADL(日常生活動作)への影響についてまとめました。
 表中の患者の訴えを抜き出すと「タバコを落とすようになった」「右足が引っかかる」「転びやすくなった」「舌がもつれ、話がうまくできない」などです。
 これらの患者が表現した言葉から、日常生活への悪影響または生活上の制限が、薬剤によってもたらされていたことがわかります。なにげないちょっとした一 言や、動作の変化が副作用によって起きている可能性があります。そして危険信号と疑った場合は、薬剤との因果関係を日常的に追究していくことが重要です。
 ここから得られた情報は別の患者へ臨床応用し、副作用の早期発見、重篤化予防に活用できると考えられます。こういった方向からも民医連の副作用情報を活用してください。

患者の訴える危険信号(99年上期のデータより)

薬剤名
副作用名
患者の訴え(危険信号)
エリーテン 手の震え タバコを落すようになった。
スルピリド パーキンソン様症状 よだれがでる。右足がひっかかる。
デジレル パーキンソン様症状 転びやすくなる。
コロヘルサーR めまい 足が地面についていない感じがした。
L-カシムテンカプセル 悪夢 眠りが浅くなり、訳のわからない夢をみるようになった。
ノルバスク のぼせ 頭がもやもやする。ファーとする。
テルネリン 舌のもつれ 話が上手くできない。
ジゴキシン 視覚異常 テレビの字幕が真っ白になり何も見えない。ご飯の色が緑ほっく見える。
フルタイドロタディスク 味覚異常 ご飯が美味しくなくなった。
メトレキシンカプセル しびれ感 手足の刺激感、物がつかめないような感覚。

 

 

お役立コンテンツ

▲ページTOPへ