民医連新聞

2002年6月21日

小泉政権に“レッドカード”を/「医療改悪反対」は国民の声

「医療改悪反対」は国民の声

 6月13日、防衛庁の「個人情報リスト作成問題」での「報告書」を与党が改ざんさせた問題で、野党が全ての国会審議を拒否する中、全国から民医連職員が上京、国会行動に参加しました。
 午後行われた民医連参加者の集会では15都道府県から60人が集まり、「健保改悪反対署名は31万筆を超えた。所得330万円程の人では国保料と介護保 険と合わせ21%が徴収。集団減免を行う」(京都)や、「1700世帯の組合員で3000筆になる医療署名を集めた」(埼玉・組合員)「SWの相談事例を まとめてみると、経済的理由で受診できなかった人が昨年一40人にものぼった」(長野)など、たたかいを交流しました(下に関連記事)。
 小池晃参院議員が国会報告し「反則ばかりの小泉政権は、本来ならとっくにレッドカードで退場」と述べ、「国民の運動で与党間に揺れがでている」と参加者を激励しました。

◆    ◆    ◆

 同日夜、日比谷野外音楽堂には3000人が集まり「医療大改悪反対!有事法制許すな6・13中央集会」が開催(写真)。各団体からの決意表明に、会場のあちこちから「がんばろう」の声があがります。
 全日本民医連・肥田泰会長が結びのあいさつを行い「国民が苦しんでいるときに手をさしのべ、社会保障を充実させることこそ国の役割。戦争をする国にしよ うとする政府与党に任せられない。圧倒的声を集めて、小泉政権を退陣に追い込もう」とよびかけました。集会アピールを採択後、参加者らは、国会に向け請願 デモに向かいました。
 青森から参加した健生病院の看護師・工藤美代子さんは「50代の男性が、糖尿病が悪化し視力低下したことを理由に解雇された。国保に入ったが国保料も病 院の窓口負担も払えず、生活保護を申請、生活をつなぐことに。しかし、4月の受診日に来院せず、自宅を訪問したところ、亡くなっていた。また、5月にも餓 死寸前の患者さんが緊急搬入されている」と、切実な地域の現状について語り、「いのちをかけてたたかいます」と、決意を述べていました。

(民医連新聞2002年06月21日/1279号)

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