声明・見解

2002年6月4日

【声明2002.06.04】非核3原則見直し発言撤回を求め政府閣僚の罷免を要求する

2002年6月4日
全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)
会 長  肥田 泰

 5月31日、政府首脳は、核兵器に対する日本の基本的政策である「非核3原則」(持たず、つくらず、持ち 込ませず)について、見直すこともあり得るとの見解を示しました。「非核3原則」は国会でも決議した、国是であり日本国民の総意でもあると思います。ま た、続いて唯一被爆国の小泉首相は「あれはどうってことない」などの擁護する発言をしました。日韓ワールドカップサッカー大会が始まった同じ日に、ことも あろうにこの種の発言をしたことに強い怒りを感じます。日本と韓国の、また世界の平和を求める世論に対してあるまじき発言であると同時に、核兵器廃絶の先 頭に立つべき日本が核兵器廃絶という世界の流れに逆行するこの発言に私たちは満身の怒りを込めて断固抗議します。
 いま、国会ではアメリカが引き起こす戦争のために、国民のくらしと権利を踏みにじり、強制的に戦時体制に動員する有事3法案が審議されています。その重 大な局面のときに、このような不謹慎な発言をすること自体、政府の人権感覚、国際感覚を疑うと共に、日本の平和を求める外交能力がないことを如実に示して います。
 私たち全日本民医連は、21世紀を平和と福祉が大切にされる国づくり、何よりも「命こそ宝」、いのちが大切にされる世紀を実現するために日夜、医療活動をしています。
 私たち全日本民医連は、多くの良識ある人々と力を合わせて、今回の非核3原則見直し容認発言の撤回を求めると共に、それらの発言をし、容認した政府閣僚 の罷免を要求します。また、これらの根本的思想の具体化である有事法制法案断固阻止の国際的、国内的世論を強め、廃案にするため全力をあげる決意を表明し ます。

以上

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