副作用モニター情報(薬・医薬品の情報)

2002年3月8日

副作用モニター情報〈180〉 夫の処方薬服用しショック発現

【症例】
  50歳、女性。夫の処方薬(ソレトン、ミオナール、ムコスタ)を腰痛のため服用。服用後両手のひら、顔面にかゆみ、発疹出現、顔面腫脹、気分不快、血圧低 下(64/28)し、ソルラクト、サクシゾン投与したが気分不快改善せず入院。治療後回復し退院。
 保険薬局では、この様な症例を防ぐために、普段から投薬の際などに「処方薬はあなたの現在の症状にあわせて医師が処方したものです。同じような症状だか らといって他人にあげたりしないで下さい」などの説明をしていると思います。
 しかし、「良く効くから」、「以前に処方された薬だから」などの理由により実際には薬の授受が気軽に行われているようです。
 他人の処方薬を服用することで、ショック等の重篤な副作用を起こす恐れがあること、本人の治療薬との相互作用や重複等の危険性などを、改めて理解してもらう指導が大切です。
 薬の授受を行わないこと、きちんと受診し、その時点で医師が処方した薬を服用することを指導していくことが大切です。

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