副作用モニター情報(薬・医薬品の情報)

2000年11月21日

副作用モニター情報〈167〉 インフルエンザワクチンによる副反応

 各院所でそろそろインフルエンザワクチン接種が本格化してきたことと思います。副反応については毎年注意されてきたと思いますが、今シーズンは昨シーズンと比べ、その強度が上がっていると院所から報告があがっています。その一部を報告します。(下図)
 6例のいずれにおいても、前年に比べ副反応の強度が増しているとの訴えが報告されています。今後更に接種例が増えるにつれ、同様の症状を呈する例が多く出現する可能性があります。
 例年通り、副反応症状とその対応方法については患者への説明を十分に行い、昨シーズンに比べて明らかに重い副反応が多数出現するようであれば、各県連を通して全日本副作用モニターへ情報をお願いします。

 
年齢
性別
因果関係
経過
88歳
男性
不明
予防接種翌日より発熱(37.8度)。他に風邪症状無し。 更に翌日(37.4度)CRP16.5、WRC13500抗生剤等で対応。他の感染症が重なった可能性もある。
85歳
女性
不明
予防接種4日後全身倦怠感、食欲不振、更に2日後全身倦怠感著明 起きられず、食事もとれず。体熱感あり。
47歳
女性
有り
接種翌日より腕のだるさと全身倦怠感、仕事に支障。
41歳
女性
有り
局所発疹8cm、例年より強い反応。
38歳
女性
有り
接種翌日より全身倦怠感、仕事に支障。
25歳
女性
有り
翌日より頭痛、全身倦怠感、悪寒、仕事に支障。3日後イププロフェン 頓服するが改善せず、その翌日寝込む。

 

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