副作用モニター情報(薬・医薬品の情報)

1999年9月21日

副作用モニター情報〈147〉 警告「塩酸チクロピジン製剤による血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)」情報

 塩酸チクロピジン製剤による血液障害はこれまでにも何度も厚生省安全性情報で取り上げられてきました。そのため、今年六月に出されたTTPが発症すると いう緊急安全性情報への受け止めは弱いものでした。情報内容は、1995年に「塩酸チクロピジンによるTTP」の国外報告に基づいて製薬各社が重大事項と して添付文書の自主改訂を行った後に国内でもTTP22例(死亡6例)が報告されたことから厚生省の指導により警告欄による注意を喚起するに至ったという 内容でした。具体的には「投薬開始後2カ月の間は原則として2週に1回血球算定、肝機能検査を行うこと」が明記されました。製薬会社はこれまでも口頭で伝 達してきた内容を文面に記載したとのことでした。
 副作用モニターでも諸外国に比較して、日本における塩酸チクロピジンの適応症が広いこと、副作用が起こった場合の重篤性などの問題点を指摘してきまし た。改めて個々の症例に関した安全性と有効性について検討してください。

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