声明・見解

2017年10月11日

【声明2017.10.11】ICANのノーベル平和賞受賞を心より祝福します

2017年10月11日
全日本民主医療機関連合会
会長 藤末  衛

 ノルウェーのノーベル賞選考委員会は 10 月 6 日、2017 年のノーベル平和賞を、核兵器の非合法化と廃絶を目指す国際 NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン ICAN(International Campaign to Abolish Nuclear Weapons)」に授与することを発表しました。
 ICAN が受賞したことを、反核医師の会の一員として共に核兵器の廃絶に向けて運動してきた全日本民医連からも心より祝福します。
 選考委員会の声明の中で「世界には北朝鮮のように、核兵器の獲得を目指す国が増え、核兵器の脅威はこれまでになく高まっているが、法的な禁止の枠組みがなかった」と指摘し、その上で「ICAN は、核兵器が人類に受け入れがたい苦しみをもたらすものだという重要な議論を引き起こした」と述べ、ICAN の活動が核兵器禁止条約の採択に貢献したことを大きく評価しています。
 選考委員会は、「核兵器のない世界に向けた次の取り組みとして、核武装をしている国々が参加しなければならないことを強調したい」とした上で、「今回の授賞が、ICANの目標を達成するための新たな機運の高まりにつながることを願っている」としています。
 私たちは、被爆国の医療従事者として核兵器廃絶を前に推し進めるべく一層努力していくことを誓います。そして、この機会に日本政府が、唯一の戦争による被爆国として核兵器禁止条約に調印し、核兵器廃絶の先頭に立つことを強く求めます。

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