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2019年3月15日

民医連事業所のある風景 群馬/特別養護老人ホームとね虹の里 旧利根中央病院の跡地で 地域とともに歩む特養に

念願の特養を開設

 利根保健生活協同組合を母体とした社会福祉法人とね虹の会により、20年来の夢であった特別養護老人ホームとね虹の里が、2018年11月1日にオープンしました。個室と4床室からなる従来型60床と2ユニットの地域密着型20床、そしてデイサービス30人定員を併せもつ施設です。
 立地は、旧利根中央病院が建っていた場所で、交通の便のよい市街地です。道路を挟んで西側には1年前に開設された利根中央診療所、すぐ北側には生協本部があります。近所の住民からは「利根中央病院が遠くに行って明かりが消えて寂しかったけれど、こんなにきれいな建物が建って明るくなった」と喜ばれています。

病院・歯科との連携が何よりの安心に

 とね虹の里は「安心・つながり・自分らしさ」を理念として、3交代制の導入、利根保健生活協同組合セントラルキッチンぬまたで調理した高齢者にやさしい食事(やわらか食とムース食)を温めて提供するというユニット完結型食事提供方法、そして、ユニットだけでなく従来型でもユニットケアを行っている点が特徴です。また、デイサービスでは「おとなの学校」を導入し、生活リハビリや認知症予防に力を入れています。
 玄関を入ってすぐ左にある地域交流スペース「わかば」は、喫茶店風のしつらえを施し、入居者や家族がともにお茶を楽しんだり、ときには映画上映やサークル活動に活用したりしています。
 2月末の入居者は57人です。開設当初は、入居受け入れや介護ソフトの操作、新しいシフトや食事提供方法など混乱の日々が続いていましたが、組織機構を整え、業務にも慣れてくるなかで徐々に落ち着き、アクティビティも少しずつ活発になってきました。「暖かくなったら外に出よう」と、お出かけレクも企画されています。何より安心なのは、嘱託医はもちろん、利根中央病院・利根歯科診療所との連携があることで、総合的なケアを提供できるということです。介護職員の確保と育成に努め、4月にはフル稼働をめざしています。

後援会 「ささえる会」 も地域で活躍

 社会福祉法人としての役割は、事業所運営だけでなく、地域への貢献も含まれます。後援会である「とね虹の里をささえる会」の会員も131人になり(2月末現在)、フリーマーケット、植栽、虹のカフェ(サロン活動)などで活躍していただいています。ささえる会ニュースの毎月発行、地域へ回覧する広報とね虹の里だよりの定期発行や、地域の皆様と入居者の交流を行いながら、地域とともに歩む施設運営をめざしていきます。
(特別養護老人ホームとね虹の里 施設長 倉持 智恵子)

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